台風が近づいている。
この頃、コースが変わってきて、日本中を抜けていくことが多くなった。
前は、沖縄から、台湾に抜けていく。九州、四国から、日本海に抜ける。せいぜい紀伊半島あたり。
島根県出身の友人も含めて、飲んでいた時、台風の話になった。
「避難した時のおにぎりって、美味しいよね」
誰も経験がない。「はっ❗️」
「台風来ると、高台の学校に避難して、婦人会のおばさんたちが握ったおにぎりが出た」
今なら、コンビニのおにぎりだろう。何もないただの『塩結び』美味しかったのだろう。彼の実家には、壁に、数本のラインがあり、床上浸水の後だという。
私達が、小学校の頃、直撃受けなくても、大雨が降れば、道路は冠水した。
まだ、舗装もされていない道は、側溝や小川が溢れ、低いところは冠水する。
地域ごとに集まって、先生が先導して、安全な道を回って帰る。子供たちは長靴の中に水が入ってガポガポしてもまた楽しい。
だいぶ前に、鎌倉に上陸したときに驚いた。
影響があっても、直接上陸はなかった。それから、だんだん日本を縦断していくようになった。まるで、台風など知らなかった東北まで行くようになった。
日本中を舗装して、護岸して、整地したはずの人間の浅知恵を笑うように、大きな被害を残していく。
毎年、被害がないことを祈る以外、できないのだろうか?