今日は、タクシードライバーの話をしましょう。
まず、お金の話。売り上げを会社と分けることになる。大体、50%。地域によって変わります。東京などは、生活費がかかることもあり、55%〜60%。田舎になると40%〜45%、など、今は分かりませんが、そんなものでしょう。車の維持費、税金、ガス代。会社が全て持ちます。
個人タクシーは、全て自分でします。
会社によって違うのは、帰り道の高速代。遠くに行く時、高速代はお客さま持ち。その帰りの高速代を、出してくれる会社と、出さない会社があるのです。
そして、仕事内容。街で手をあげて拾う場合、これは、流し。街を走ってお客様を探す。これも、コツがあり、走り方などで、売り上げに大きな差が出る。
回る街、走る車線、信号のタイミング。信号が変わりそうな時、普通の車は、渡ってしまう。
タクシーは、待つ。信号の先頭に待つと、横断歩道を渡ってきたお客様が乗ることがある。
そして、イベント情報も気にしておく。
田舎は、ほとんど、駅付けと、お客様からの電話での、無線配車。
これも、色々な施設と、お客様の家を覚えて、できるだけ早く向かわなければならない。
これが面白いもので、「○○ばあちゃん」「元☆☆商店」などと言ってくる。今は何もないところである。しかし、覚えるとその方がわかる。
無線を聴いていると、いつまで経っても、辿り着かないどうしようもないドライバーがいる。
何度も催促が入る。
1人、若い男が入ってきた。工場で働いていたらしいが、ネクタイ締めて、仕事がしたいといったが、免許取るのも、相当かかったようだ。とにかく使えない。ある時、お客様を送った後、帰り道がわからなくなったらしい。会社に無線で聞いている。自分がどこにいるのかもわからないようで、いくら説明してもわからないらしく、ついに会社も、「明日の朝までそのまま、いていいよ。朝日が出たら、東だから」お客様をおろした後でよかった。