さぁ、ドライバーとしてスタートします。

女性ドライバーとして、皆さん口を揃えて言います。「怖くないの」

今は、前向き、後ろ向き、社内、すべてのドラレコがついています。昔はなかったですね。

朝、スタートするときの釣り銭は、各自準備します。小銭と、万札を出されたときのために、千円札10枚、私は、合計20000円くらい用意していました。昔、稼げた時でも、微々たるもの。仕事上がりでも、10万円も持っている運転手なんていません。襲っても無駄ですよ。それに、乗って女だから襲おう、なんて考えませんね。

困るのは、酔っ払って起きない客。

この頃は、夜遅くまで、女性も出ています。働いている人もいます。彼女達は、喜んで乗ってきます。お店が終わって、24時間保育所にお迎えに行って、毎日のことだから、近いアパートに帰る。男の人には頼みにくい。私を見つけると嬉しそうに飛んでくる。助けてあげたいと思う。小学校に行くようになったらどうしよう。悩んでましたね。アパートの前で寝てる子見てるから、荷物置いて、お布団支度しておいで!って、何度言ったかな。

そして、女性ドライバーへの偏見。

ある日、ちょっと知っている人を乗せた。開口一番「離婚したの?家のローン払えないの?」

さすが、鈍い私でも、世間は、こういう目で見るのだ。気づいたら、笑えてきて、ある雑誌のミニコラム欄に、投稿したら、よくお会いするお医者様が、読んでいて、「あれ、君?」って、大笑いされた。

長年やったが、一度だけ、嫌な思いをした。

今、色々合併して、どの銀行がどこになったか、わからなくなったが、夜の街で乗せた客が、某大手銀行の社宅までと言われ、看板の奥深くまで行って、この頃めずらしくなったタクシーチケットを出した。名前ありである。年齢的に、支店長だと思う。酔って、なんでこんな仕事している。亭主は甲斐性なしだ。など、言いたい放題言った挙句、「やらせろ」たかが千円も行かない距離を走りながらである。次の朝、起きてから、東京の本行にTELした。こちらもすべて名乗って、連絡先も知らせた。

社宅の場所、相手の風態を伝えた。さすが大会社!

反応はすごかった。彼がどこに飛ばされたかは知らない。きちんと対応してくれれば、後の連絡はいらない。と伝えたから。

あとは、仲間でも、優しい人と、意地悪な人、でも、会社出てしまえば、関係ない。一国一城の主。気楽です。

💕楽しいことはたくさんあった。また、少しずつ出していきますね。