『プーと大人になった僕』
公開当初から気になってたこの映画、おうちでまったりしながら見てみた。
大人の諸君!これを見るときは覚悟した方がいい。
見た後は、心が無防備になるというか、なんだか日々自分って疲れてたのかもなぁってなる。
この映画の見所はたくさんある。
上司と部下に挟まれて実現不可能かと思われるコスト削減をするかリストラをするか心労の募るクリストファー・ロビン。
家族を大事にしたいが、暮らしを支えるため仕事を優先してまい、妻子との関係が疎かになるクリストファー・ロビン。
そんな、クリストファー・ロビンと再会したプーの何気ない一言が心に刺さる。し、癒される。
大人になったクリストファー・ロビンは他のピグレットやイーヨーと再会した時、気づいてもらえないんだけど、プーだけは『わかるよ。だって全然変わってないよ?』って言って眼を撫でてくるの。
『もう子供じゃないんだ』って言うクリストファーに対して、『君は君でしょ。大人になっただけで何も変わってない。クリストファーそのものだ』って言ってくれるプー。
他にもプーは、本質を見てるんだなってわかるやり取りがこの映画には、随所にある。
クリストファー・ロビンがプーを仲間がいるだろう森まで送り届けるときにもこんなやりとりがある。
駅で風船を配る人の前を通りすぎるとき
プー🐻『ぼく風船がほしいな』
クリストファー『風船なんて何に使うんだ!?』
プー🐻『なんにも使わないよ。でも持っていると幸せな気持ちになるんだ。君は違う?』
これを聞いてクリストファー・ロビンが風船を貰いに戻るのもいい。
その後に、風船が電車のドアに挟まってしまうシーンがあるんだけど、
プー🐻『あ、風船』
クリストファー『風船なんてどうでもいいだろ!』
プー🐻『その鞄大事なの?』
クリストファー『とっても大事さ!』
プー🐻『ぼくの風船より?』
っていうやりとりもハッとさせられるよね。
持っていて幸せな気持ちになれるプーにとっての風船🎈と、
仕事の書類を休みの日も持ち歩くために、必要性にかられて持っているクリストファーのカバン💼
対比にハッとさせられるし、降りるときにはきちんと風船を回収してあげるクリストファーもいい。
ちなみに、車内では
クリストファーに『一人で遊んでてくれないかな。ぼくは急ぎの仕事をしなきゃいけないから』と言われたプーがいきなり
『家、くも、家、木、しげみ、人』と
見えたものを言うゲームを一人で始めるところに笑わされた。
電車の中でも仕事をしていたクリストファーがそれに対して『プーもっと静かに言って』って注意するんだけど、
プーが囁き声で再び『家、草、池、あれはなんだかわからない』って言い出すのもすごくプーらしくていい。
忙しくて毎日に忙殺されてたクリストファー・ロビンがそんなプーのペースにやられながら、100エーカーの森に帰って来て、イーヨーやピグレットと再会して段々と昔の自分に戻っていくところとか、
100エーカーの森を出ていく時に
クリストファー『ねぇ、プー、僕がいなくなってもここに来て「何もしない」ってことをしてくれる?』
プー🐻『何もしないってどうやるの?』
クリストファー『大人に「何するの?」って聞かれたら「何にも」って答えて外に行けばいいんだ』
『ぼくはもうすぐ寄宿舎へ入る』
『何もしないということがもうできなくなるんだ』
と言っていた子供の頃のクリストファー・ロビンが
最後には
『何もしないは最高の何かにつながる』っ力強く言っていたのもグッときた。
それにしても、プーさんのキャラクターって浮世離れしてるのに人間味に溢れてる。
ピグレットがドングリを抱えて逃げるシーンでは
『もっと速く走りたい。でもドングリは捨てたくない。どうしよう。』とか。
『今日は会議の日なんだ』とか言って忙しくなく過ごしていたクリストファーがラストにプーに言うセリフ。
プー🐻「今日ってなんの日?」
クリストファー「今日は“今日”だよ。」
プー🐻「“今日”か…僕の大好きな日だ」
プー🐻「昨日、今日がまだ明日だったとき、今日は手が届かないものだと思ってたんだ」
マイペースに見えたプーだったけど、大人になったクリストファー・ロビンの考えに対して『なぜ?』とは思っても尊重してた気がするんだよね。
だからこそ、プー自身、こうして次の日である今日もクリストファーと一緒に過ごせるとは思ってなかったんじゃないかなって。
最後にクリストファーが言う『プーのおバカさん』にたっぷりの愛情が込められてて胸が温かくなりました🎵
その他のプーの名言
「いったことのないところにいかなきゃいけない。いったことのあるところに戻るんじゃなくて。」
「僕は「何もしない」を毎日しているよ。」
「どこかへ行きたい時、じっと待っている。そうするとどこかが来てくれる」
とってもいい映画でした✨