『エルフェンリート(Elfen Lied)』という作品。 

なんとなく思いだして、手元にあった原作漫画をいっきに全巻読み終えてしまった。

昨夜のことです。
 
アニメにもなりました。(2004年度)

ミュータント・二觭人(ディクロニウス)~「ベクター」という見えない手、超常の力と長さを持つ手を使う~

・・・そういうキャラが登場する物語です。

LILIUM ~opening version~

 
これは・・・、知っている人にはよく分かると思いますが。
 
とんでもない作品です。
 
私は、じつは感銘を受けているのですけどね。
 
「LILIUM ~(リリウム)」という主題曲の、なんと荘厳で美しいことか。
 
あまりの曲の素晴らしさに、なんか、クラシックが原典なのかと思われた人もいるようですが、

アニメの主題歌だとは、曲単独で聞いていると咄嗟には結びつかないほどかもしれません。
 
アニメのためのオリジナル曲です。歌詞はラテン語という凝りようです。
 
アニメの劇中にも「LILIUM」というのは、

主人公達の思い出の曲、重要なファクターとして、ちゃんと登場しています。
 
凄惨なシーンに、それをフィーチャーしている凄さ。
 
外国の青少年聖歌隊みたいな人たちが歌ったりしている動画までありました。
 
LILIUM (Elfen Lied)


・・・この人たちは、原作やアニメの内容を踏まえた上で、歌唱されているのかナゾです。
 
(とはいえ、日本国内よりも海外のアニメファンの評価が異常に高い作品としても知られています。)
 
なにせ、オープニング・アニメも「萌えキャラ風」の女の子を巨匠クリムトの画風をオマージュして、
 
鮮やかに描いていますしね。
 
耽美的な「男女の恋愛確執ドラマ?」とでも思ったら・・・、そういう一面もなくはないけど、
 
ドラマの大きなウエイトを(冒頭からもう)バイオレンスと阿鼻叫喚の地獄絵図が占めています。
       
ところが、悲しいほど「美しいもの」も描いているストーリーなんですね。
   
ちょいと、(消されるかもしれない)第1話の途中まで載せておきますが・・・、
 
ショッキングなものに耐性も興味もなく、むしろ嫌悪感のある人は、決して見ないでください。
 
Elfen Lied ep1 1/3


ただ、私はあえて推します。
 
傑作です。
 
原作漫画と、アニメ化されたものでは、構成や、ドラマの尺が違っていますが、
 
どちらともに禁忌を侵してまでも、描ききらなければならなかった、
 
強いエモーションを感じます。

興味を抱いた人は、DVDとかでアニメ全巻見てね。
 
当時、テレビアニメとして放送もされたけれど、地上波の方は、あまりにも凄惨な内容故に、
 
もう、何を描写してるのかわかんないほど、エフェクトや暗転などの自主規制が入りまくってました。
 
上の、1話分の1/3の動画は、DVDの内容そのままで、

地上波や有料放送されたキー局のものではない、ノーカットの映像が見れます。
 
第1話でこんな感じ。
 
アニメは全13数(+番外編1話)なのですが、数話先とか、途中、クライマックスあたりに、
 
さらに凄惨なシーンが待ってたりしますが。
 
それでも、作品の真理を読み取れる人には「感動」が残る内容なんですよ。 
  

こういうことも描ける「アニメ(コミック)のチカラ」というものを、
 
偏狭な判断で、潰して欲しくはない。
 
そう思う私なのです。