おばぁちゃん

今日窓の外見たらおばぁちゃんが乳母車みたいなのを押してるのが見えた。日当たりがいい、そよそよと風が吹いてた。そのなかをおばぁちゃんはゆっくり、ゆっくり歩いていく。


いいなぁ、と思いました。この時世にのんびり歩く人なんてあたしとおばぁちゃんくらい。それでもあたしはのんびりさ加減はおばぁちゃんには勝てないな。あんなにゆっくりは歩けない。逆に疲れちゃう。きもちいだろうなー。

世間の大人はなんであんなに急いで歩くんだろう。なにに急かされてるの？そんなやってたら心が弱っちゃうよ。たまにはゆっくり歩いて、花が咲いたな、とか、きもちい風だな、とか、空は青くてきれいだなとか、思える余裕を持ったらどう？そうするだけで、心の持ちようってか、変わると思うんだ。


ストレスって現代を象徴する言葉だと思うの。昔はストレスなんて聞かなかったもん。ストレスって言葉があるからだめなんだよ。なんでもストレスって一言のせいで病的なものになってると思う。


それに伴い、ヒーリング音楽だの、癒しだのが流行ってるけど、そんなんは根本からストレスを無くす訳じゃないと思うの。作りモンだもん。確かに癒し効果はあるかもしんないけど、いわば虚像。過ぎればなくなっちゃう。それに比べて、自然は逃げないよ。例えば戦火の中でも花は咲く。いつ燃えてなくなっちゃうかわかんないけど、花は咲く。ちょとわけわかんないけど、流行りで金がかかる癒やしを求めるよりも、少し自然の力を借りたらどうかな。