宙組版アムネリス様、伶美うらら姫。
星組版アムネリス様、檀れい様
アムネリス様は、
完全に好みの問題でいい悪いの評価が変わる程度かなと思います
要するにどちらも素晴らしいのです。
これも自分なりに表現すると、
星組:色気重視
宙組:王者重視
みたいな感じです。
星組版アムネリス様は映像でしか観てないのですが、
最後は安蘭けいさん演じるアイーダに迫力負けしてしまいます。
父親を目の前で殺されるわ、
愛する将軍はうっかり秘密を漏らす失態を犯すわで気が狂いそうな状況の中、
国を背負う為に自らファラオとして立ち上がらなければならない本当に可哀想なアムネリス様が一番素敵に見えてもいいはずです。
安蘭けいさんが巧すぎるせいなのかなとも思いますが。
改めて星組版を見直したら、
『それはファラオの娘だから!』
と唄うシーンで、声が弱くなってて。
同じキーで
『これがエジプトの姿だとは!』
もあるのですが、これも弱い。
アムネリス様のファラオの娘としての威厳というか迫力を一番表現する部分で声が弱くなってるせいで、
最後に負けてしまってたのかもしれません。
宙組の伶美うらら姫は低音で唄うシーンは声量があるので、
逆に上記シーンでは大変強く歌えるわけです。
ついでに言うと、
男役に転向して次のトップスターになった方が良いくらいの迫力の持ち主。
『今度という今度は、エチオピアを全滅するのです‼』
と剣を持って叫ぶ姿は、
もはや
トップスターが入れ替わった瞬間のような錯覚
が出るくらい男役が付いていってる感じです
(隣で膝落として失望するまぁちゃんの対応もとても良いので、余計引き立ちます)
檀れい様との差で一番印象的なのは、
ラストにラダメスを処刑するシーンで泣くところでしょうか。
みっともないくらい
ぐしゃぐしゃに泣いててブサイク
なんです
役者ですね~。
このシーンで観客がつい涙ぐんでしまうのは、
この気迫溢れる演技が会場中に伝わるからかなと思います。
檀れい様のアムネリス様は1度生で観てみたかったですね。
うらら姫、当時の檀れい様より5歳以上若いので。。
まぁ、いずれにしても、
トップスター級の華やかさと巧さを持ち合わせた人物でないと間が持たない役であることだけは舞台見てればわかります。
当時の星組にもいまの宙組にも、
アムネリス様をやりこなせる秀逸な人材が居たから出来た演目なのかなと思います。