がん告知ってこんなもん? | がんになってもめざすは花嫁

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婚活ブログを始める予定だったのに、突然の胃がん宣告。
とりあえず胃がん闘病記から始まりますが
そのうち婚活ブログになるはずです。

ちょっと前のお話。

はじめは胃が痛くて近所のクリニックに通ってて。
内視鏡検査でだいぶ大きな胃潰瘍だって言われて、
そのときピロリ菌がいるかどうか調べるために組織を採取したわけです。
ピロリ菌がいると薬がかわるって話なので。
内視鏡検査をしたのが11月10日、火曜日。
結果が出るのは1週間後。
予約が取れなくて検査は平日休みを取ってきたけど、
結果聞くのはわざわざ仕事休んでこなくてもいいやーと思って翌週の土曜日、
そのピロリの結果を聞きに行った、はずだったのに。

お天気のいい3連休初日。
この日は診察のあと用事があって、
さらに夜は高校時代の友人の結婚式の二次会なので、
早く行ってさくっと終わらせて帰って準備しなきゃー
なんて能天気に自転車こいでクリニックへ。

「えー、検査の結果なんですが
 …残念なお知らせですが、がん細胞が見つかりました」

「?」

「胃がん、ということですね」


…えぇーどういうこと??意味わかんない
こないだそんなことこれっぽっちも言ってなかったじゃん
ていうかがん告知って、なんかこう、もっともったいつけてっていうか…
こんな簡単に言われることなのか

「まだ初期でしょうから、手術すれば大丈夫だと思います。
 紹介状を書くので、連休あけたらすぐにでも、手術のできる病院に行ってください」

?ちょっと待ってよ
なんだよすぐにでも病院行けってさー
検査結果は数日前にわかってたはずじゃん!
なんで電話連絡とかしてくれないの?
そしたら今週中に病院に行けたのに…
なんかむかつく

「胃の一部を切除してつなげる手術になると思うので、胃がちっちゃくなっちゃんですけどね」
そんな話を聞きながら思い出していたのは
ちょっと前にテレビで見たKONISHIKIのドキュメンタリー…
彼は肥満解消のために胃をほとんどとっちゃう手術をして、
そしたら急激にやせちゃったので、たるんだ皮膚を切り取る手術をしたっていう、
その皮膚切除の件がメインだった番組なんだけど

そっかー胃がちっちゃくなっちゃうのかーやせられるかなあ、なんて
若干ふざけた現実逃避まじりなことを考えながら
でもちょっと涙ぐんでしまっている自分にも気づいてはいた。
そりゃあ動揺しますって。
いくら初期だから大丈夫って言われても
がん、って言葉は32歳にはとっても重い。

病院どこにしますか、って言われても
突然言われて今ここで決められるわけがないじゃないか。
実家から電車で1時間くらいのところで一人暮らしをしているので
うちからも実家からも行きやすいところで探そうと思って、
紹介状の宛名は病院名を入れないままで受け取る。

なにか聞きたいことはありますか、って言われても
なに聞いていいんだかわかんない。
手術の説明とか入院期間とかを聞いてみたけど
でも実際に手術する病院で聞かないとダメか、って
一般論的な目安の説明聞きながら思ってた。
動揺してるんだか冷静なんだかわかんないなあ、あたし

診察室を出て会計を待つ間、看護師さんが
「大丈夫ですか?すこし休んでいきますか?」
と声をかけてくれた。
ああ、そういえば診察のとき、
いつもは看護師さんいないのに今日は先生の後ろに立ってたな。
そんなに大丈夫じゃなさそうに見えたのかな。

しかし休んでいる暇はないのだ。元気にお出かけしなくては

ということで、このあと普通にお出かけして、友達の結婚式二次会へも行くわけです。
がん告知の30分後に髪の毛を巻いているあたし…なんて余裕なんだ

そして翌日は昼間仕事に行ったうえ、夜はうちで友達と鍋パーティー
翌々日は、美容院に行くというなかなか充実の3連休

だって、
病院に行って詳しい検査をしないことには、どんな治療になるかもわからないし、
へこんだって治るわけじゃないんなら楽しくすごしたほうがいいでしょう?
ていうかそんなこと忘れてたかった。

でもそのあと、3連休の最終日の午後には実家に帰って
どこに入院するかを両親と話し合ってるうちに
なんかもういやになって泣きながら八つ当たり。

ごめんねパパママ
嫁にいかないどころかがんなんかになっちゃって
心配かけてばっかりだよ。

そんなふうにしてあたしの闘病生活は始まったのです。