昨日は小学校がお昼まで。

お昼ごはん作ってたら帰ってきたかんじ。

リビングに入ってくるなり「いいにおーい!」と娘たち。

私が子供の頃はまだ土曜日が昼まで授業があったから、帰ってきたらお母さんがお昼ごはん作ってていい匂いがして・・・ってこんな感じだったっけ、なんて思い出したりして。



さて、そんな娘たちが帰ってくるまでのわずかな時間に、昨日も映画を観ました!

追い込んでますね〜。



まずは「岬の兄妹」




これまた観るのに勇気がいるとか聞いてたからけっこうドキドキしてたよ。

簡単にあらすじを書くと、身体的障害がある兄と知的障害がある妹が生活に困窮し、兄が妹に売春させる話。

もうこれだけでキツいでしょ。


妹・真理子役の女優さん(和田光沙さん)の体張った演技がすごい・・・。

昨日のブログで「愛がなんだ」の成田凌と岸井ゆきのの演技が上手くてドキュメンタリーみたい、と書いたけど、ドキュメントはあんなに綺麗じゃないわ!!こっちこそ完全にドキュメントみたいだわ!!!絵面汚すぎ(褒めてる)!!!!ってなりました。



※以下少々ネタバレあり



実際汚物出てくるし。あれは一応笑うとこなの・・・?

まず冒頭の音楽からして気持ち悪い。

とことん暴落していく2人の暮らしっぷりに心が荒んで目を背けたくなるくらい。

でも、ただの胸糞悪い鬱映画なのかと思えばそうではなく。

一本の作品としては実は名作なのではないか・・・と、私はあの中絶のシーンで足だけが映された場面を見て一瞬思うのです。多分ただの勘違いなんだけど。


最後の最後、個人的には「結局おなじことをこれからも繰り返していく」というのを示唆しているように見えたので、それはそれはバッドエンドに思えました。

これまた人に勧められない、そしてまたもう一度観たいと思えない作品だけど、私は観てよかったです。



で、この「岬の兄妹」を撮った片山慎三監督ってすげーなと思い他の作品も観たくなったのでこちらも。


「さがす」




元々日本アカデミー賞の中継でチラッと見てずっと興味はあったんですが。

これもまた暗い、重い、しんどい、絵面汚い(笑)。

でもまぁ〜面白かったです。

淡々と日常を映し出した「岬の兄妹」と打って変わってこちらは何が一体どうなってこうなった??と、時系列を遡って話が進むので目が離せない。



※以下少々ネタバレあり



作品中に出てくる連続殺人っていうのは、座間の事件が題材になってるんですよね??

犯人役の清水尋也くん、「渇き」の時から思ってたけど、い〜いかんじで気持ちの悪い顔面だよね(褒めてる)。

あの、おじいちゃんちで自分の性癖に目覚めて殺した後のその行為がもう、最っっっ高に悪趣味、いや悪趣味という言葉では生温いくらいの気持ち悪さでそれがまた最高でした。

あのシーンを最高とか思ってしまう自分に恐怖を覚えるけど・・・。


最後のシーン、私なんてめちゃくちゃ単純な人間だから、娘が通報して父が逮捕されるっていうことで話は帰結するんだとばっかり思ってたんだけど、観終わった後いろんな考察を読むと(映画観るよりこの考察を読むという行為の方が好きかもしれない笑)、

「西成でパトカーのサイレンなんて日常茶飯事」

「そもそも逮捕する時にサイレンは鳴らさない」

とか言われてて、結局父は逮捕されないのでは、ですってよー!そーなのー!?!?

 


まぁいろんな解釈ができるラストってことですかね。

しかしまぁ連日連続でこんな映画ばっか見てる自分も相当タフだなと思いました。

タフというか、どっか「作りもん」としてちゃんと見てる部分があるからあんまり引っ張られないのかもしれないですね。


そして連日拙い映画の感想文を読んでくださりありがとうございました。

子供の頃から文章を書くのは苦痛ではなかったしスイスイ書けるわりに、読書感想文とかはニガテだったんだよなぁ・・・。