僕は認知症です。
ドネペジルという薬をすでに5年間服用しています。
そんな状態でよく文章が書けるよね。
当然そう来るでしょう。でも書くことは好きなんで抵抗ないです。話すときなんです問題は。話すっていう行為はまさにライブ活動でしょ?その【焦り】みたいなもんが心の阻害になるみたい。ばあーってカーテンを敷かれたみたいに閉じられちゃう。
自分の話してる最中にそれを遮られてしまうと、次に言おうとしていたことが立ちどころにわからなくなります。ところが、うちのカミさんたら、自分の話にもっていくことの多いこと多いこと。これほど自己中の人間もいないくらい。自分(僕)の話が中断されることは数えくれないほどありますねえ。いや、ほとんどそのパターン。
ところが、女友達にはそれで人気があるんです。というのも、女性って受け身の人が多いような気がしますね。自分が話すより話してもらってそれに同調する。そういう人の方が圧倒的。だからうちのカミさんにはお友達がいっぱい。喋るのが得意というより、自分の話にもってってばかりの。こんな自分とは全く対照的です。大丈夫。これ書いてること、彼女知らないから(笑)。
認知症もだんだんひどくなってきています。
先日は、1年に一回のMRIを撮りました。もちろん脳内の。そしたら海馬のところが以前より小さくなってるのかなんだか、あまりよろしくない兆候があると先生に言われました。しかし、僕の受け答えがしっかりしているので、とくにほかの先生を紹介するほどではないと言われました。話も通じないお爺さんとは違いますから。でもその後、家に帰ってきてから判明したことがあります。それはMRIを撮る時にズボンをはき替えるのですが、あのパジャマのようなものを履いたまま帰ってきていたのです。まるでももひきみたいに。もちろんすぐに病院に戻って返してきました。こんなことがあるからもう自分はだめだなあって。(´Д⊂グスン
というわけで今夜も自分の慰めの曲。大好きな洋画でした。兄スリムのやさしい顔が今も脳裏に焼き付いています。
