東京特別公演近松・恋の道行を5月26日(土)15時公演、5月27日(日)11時公演の2回観劇しました。
私は、最初に観た歌舞伎の演目が恋飛脚大和往来で忠兵衛は十五代仁左衛門丈(当時は孝夫さん)でした。そのお嬢さんである汐風幸さんが忠兵衛役をされたときに心中・恋の大和路を初めて観ました。それまで、瀬戸内美八さん、剣幸さんがされたときはTV中継のみだったので、最初に生で観たときは、本当に心が震えました。
それがあってか、今回の近松・恋の道行を楽しみにしていたのですが、これも脚本が私にはイマイチでした。特に最後の菖蒲
の中で嘉平次さんとさがが心中する場面で、余韻がなくすぐに場面が変わってしまい、文字どおり泣くに泣けない感じ。愛音さんと実咲さんのお芝居が良かっただけに、本当に残念でした。しかも絵面敵にも菖蒲
の中なので綺麗だった。あのままラストにすると心中・恋の大和路の二番煎じになってしまうからだとは思いますが…
愛音さんは、決意をするシーンで、何となく退団をされるのかなと思うようなセリフがあったのですが、やはりこのあと退団発表をされて、とても残念でした。日本物が出来て、しかも似合う生徒さんが最近は少なくなってきた(と、いうか、機会がないことも大きいのですが)ので、これからもこのような作品に出て欲しかったです。
今回、特に印象に残った方は、印伝屋長作役の瀬戸かずやさん。今まで人の良い役しか観ていなかったと思うのですが、こういう黒っぽい役も似合いますね。特に切れ長の目で、薄ら笑いされるとゾクゾクと来ます。
あと、華形さん演じた清吉さんと桜咲演じた小弁ちゃんのスピンオフを観たいなぁと心密かに思っています。忠臣蔵って日本人だと絶対に好きだと思います。どんな切り口のお話でも、泣けてしまいます。