宝塚BOYS、8月28日(土)17時公演を観劇しました。
宝塚歌劇団に男子部を作ろうとしていたということは、何かで読んで知っていました。たぶん宝塚歌劇団80年史などの本だと思います。
しかし、私の中では、男子部は歴史上の存在という感じでしたが、実際の“宝塚BOYS”の方たちが観劇したということを知ると、歴史の彼方の出来事ではなく、もしかしたら現在進行形としている方々もいるんだと思い始めました。
そんなこんなで、フト観劇してみようと思い立ち、日程的にエリザベートとのマチソワ観劇となりました。
感想を一言で言ってしまうと、「本当に観て良かった」。
特に初風諄さん演じる寮母の君原さんが、「大劇場の舞台に立ちたくても立てない者がいる」というようなセリフを話されるのですが、胸にズシンと来ました。何だかいろいろなことを考えてしまったのです。私は、宝塚を観るものだと思っていて、舞台に立ちたいと思ったことはないので、実感が伴わないのですが、男子部の方々だけでなく、宝塚に入りたくても入れない人がたくさん、そう何千人もいると思うのです。
今宝塚の舞台に立っている生徒さん、宝塚を卒業されたOGの方たちは、そういう方たちの思いの上に存在しているんだと思ったら、96期生たちのことがとても悲しくなりました。
他にも旧歌劇団の建物には、確か砲台の後があったと劇団史で読んだことがあることを思い出したりしました。
レビュー場面では、“宝塚BOYS”の黒燕尾に心の中でダメ出しをしたり、背中の羽根がかわいいと思ったり、深刻な場面ばかりでなく、ホッコリさせてくれる場面もあり、とても楽しめました。そして何よりカンさまの美しい歌声と山路さんのトランペットでさよなら皆様が聴けたことは本当の宝塚の舞台を観ているようでした。
カンさまといえば、君原さん役のときはちょっと背中をまるめて、年を召した方のようにしていらっしゃるのに、レビュー場面になってすみれ色のドレスを着たら、すっごく大きく見えましたさすがです。
“宝塚BOYS”のメンバーは、プログラムに載っているプロフィールで戦隊物経験者が多いと思いました。杉浦さんは、舞台で転んで肋骨にひびが入ったとの報道がありましたが、元気に舞台を務めていらっしゃいました。
<キャスト>(プログラム掲載順)
上原金蔵:浦井健治
長谷川好弥:杉浦太陽
山田浩二:黄川田将也
星野丈治:東山義久
竹内重雄:藤岡正明
太田川剛:瀧川栄次
竹田幹夫:石井一彰
君原佳枝:初風諄
池田和也:山路和弘