花組「虞美人」観劇感想☆ | PINK FLASHの小部屋

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桜乃彩音さん、ご卒業おめでとうございますキラキラ


私があやねちゃんを認識したのは、本当に遅くて、落陽のパレルモです。この頃、ちょっと気持ちが宝塚から離れたというか、贔屓退団後の後遺症というか、あまり観ていない時期だったのです。東京公演を1回だけ観劇するだけで、東京特別公演や全国ツアー公演からは足が遠のいていたので…


確か、あやねちゃんはこの公演で退団する娘役トップのふづき美世さんの妹役だったと思います。


今もあの頃と変わらない妹的な感じと明智小五郎の事件簿の黒蜥蜴(トカゲ)に代表される女役的な感じと両方併せ持った不思議な娘役トップだったと思います。


毎公演、本当に素敵なアクセサリーや髪飾りで、娘役贔屓の私を楽しませてくれました。最後の虞美人では、自害のシーンで履いている靴がとても気になりました。ご自分で衣装に合わせて刺繍したのかなと思うような靴でした。


桜乃彩音さん、愛純もえりさん、花織千桜さんのこれからのご多幸をお祈りいたします。



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さて、本題の観劇感想です。


花虞美人を5月2日()16時公演、5月9日()11時30分公演(貸切)、5月16日()11時30分公演(貸切)と合計3回観ました。


宝塚大劇場で観劇した際は、筋を追うのが精一杯で、しかも裏切ったり、裏切られたりの話のように思えて、少し拒否反応が出ていました。


しかし、東京公演を観るまでに一度頭の中で整理したお陰か、「項羽と劉邦」の話ではなく、「項羽・虞美人と劉邦・呂」の話だと考えるとすっきりして観ることができました。そうすると、“垓下の戦い”のところの虞美人の自害から項羽が闘いで果てるまでをこの話の中心だと思って観れました。やはり、ここは涙なくして観れないし、項羽の真飛さんも虞美人の桜乃さんもすごく美しいです。回を追うごとにゆうくんとあやねちゃんが役に深く入り込んで演じられているのも分かりました。


項羽の最期は、私の宝塚観劇経験の中で三本の指に入ると思うほど壮絶で美しいと思います。一人目は、あしびきの山の雫にの大津皇子(大地真央さん)。二人目は、愛燃えるの夫差(轟悠さん)。そして三人目が、虞美人の項羽(真飛聖さん)です。


主な役が付いている方でも一人で何役もこなしたり、娘役さんたちが兵士(通称:小さいおじさん)になっていたりと、繰り返し観劇していると、そういうところを確認したりする楽しみもありました。


白井鐵造先生が作詞された音符赤いけしの花音符愛愛愛が現代のアレンジで蘇り、いわゆる宝塚の名曲も堪能することができました。


中国物にも日本物と同じように舞台上での決まりごとがあると思うので、各組で経験者がいなくならないような間隔でやって欲しいです。