2009年4月28日付、YOMIURI ONLINEに次のような記事が載っていました。(以下引用します。)
バラエティー出演には賛否
TBSのバラエティー番組で最近よく宝塚歌劇団が取り上げられているのにお気づきだろうか? 来月5日午後7時55分から放送の「キミハ・ブレイク」でも特集される。宝塚とTBSの蜜月の背景を探った。(小間井藍子)
キーパーソンは、TBSの渡辺信也ディレクター。大学院の修士論文で、東京宝塚劇場の建築的意義をテーマにしたほどの宝塚ファンだ。2006年4月に担当番組「学校へ行こう!MAX」で、宝塚音楽学校の受験事情を特集したのがきっかけとなった。劇団そのものを取り上げた番組ではなかったが、これが好評で、翌年も放送された。
その後、「明石家さんちゃんねる」の担当となり、今度は宝塚の素顔に迫るという企画を立てた。宝塚は、イメージ戦略から、バラエティー番組の取材をほとんど受けてこなかったため、劇団内部にカメラが入ること自体が異例。交渉の末、「本名や年齢、プライバシーには触れない」などを条件に了承された。昨年8月に放送された番組は、12・5%と番組史上2位の視聴率となった。
今回の「キミハ・ブレイク」も渡辺ディレクターが手がける。星組のトップ交代を題材に、4月26日に退団した元主演男役安蘭(あらん)けいのサヨナラ公演、すでに退団した同期生30人からビデオメッセージを集め、安蘭に見てもらうシーンや、後任の主演男役の柚希礼音(ゆずきれおん)と誰もいない劇場で語り合う場面などが見どころだ。
渡辺ディレクターは「取材を進める中で、今どき考えられないほどのきまじめさや濃密な人間関係をうらやましく感じた。宝塚ならではの絆(きずな)や熱さを伝えたい」と語る。
◇
タカラジェンヌのバラエティー番組出演には、賛否両論あるのも事実。柚希は「敷居が高いイメージが変わるならいい」と話す。
安蘭は、「番組を見て興味を持ち、劇場に足を運んでくれるならいいこと。また今回のビデオメッセージには本当に感激した。これまで苦手だったが、テレビだから出来ることもあるとわかった」と評価する。ただ、その一方で、「ベールに覆われた部分があってこその宝塚。正直言って、バラエティーは違うかなと思う部分もある」とも語る。
ファンの間でも意見は分かれる。例えば、一昨年の世界陸上大阪大会の開会式で歌うために雪組の5人で結成されたAQUA5(アクア・ファイブ)のケース。同大会をTBSが中継した縁で、同局への出演が多いのだが、今年2月に「東京フレンドパーク2」に出た時は、「素顔が垣間見られてうれしい」という意見の一方で、「ゲームで壁に張り付く姿なんて見たくない」など批判の声も。
劇団関係者の一人は、「ファン層拡大のため、TBSに限らず、テレビ出演は今後も積極的に行いたい。ただ、イメージ保持との両立には苦慮している」とジレンマはあるようだ。
宝塚を取り上げたTBSの主な番組
放送日 番組名 内容、出演者
2006年4月4日 学校へ行こう!MAX 音楽学校受験ドキュメント
07年4月17日 学校へ行こう!MAX 音楽学校受験ドキュメント
07年12月20日 とくばん AQUA5
08年8月27日 明石家さんちゃんねる 雪組
08年12月11日 うたばん AQUA5
09年2月23日 関口宏の東京フレンドパークII AQUA5
09年3月6日 ドリーム・プレス社 AQUA5
09年5月5日放送予定 キミハ・ブレイク 星組、雪組
(引用終了)
記事には、とうこちゃんとちえちゃんの写真がありました。来週の放送が楽しみです