タイトルの『悪口と幸せ』の通り、無意識に湧き上がる悪意や差別を「皆そうでしょ?」と思わせる筆力に姫野カオルコさんの凄さを感じます。
この本は前後の登場人物と何らかの繋がりのある人物が次の章に出てくる形式が取られた内容となっています。
最初に出てきた人物も、最後に出てきた人物も誰かしらの知り合いという形式で話が緩く繋がっていきます。
物語上、繋がりに直接の関係はないものの、登場する全員が市内の誰かの知り合いというところが、あくまで小さいコミニュティーの話だと暗に示しています。
後味のいい毒…という言い方が正しいのか解りませんが、この本の感想にはちょうどいい気がします。是非ご一読を。