慎羽はほぼ毎日来てるって聞いたから那奈は
道場の前で待ち続ける。

私ってストーカー?

と恥ずかしかったけど

あの試合の日に聞くはずだったはなしを

聞けてない。LINEもできない

蓮先生は慎羽は今は彼女いないって

教えてくれた。

でも、私に何を話そうとしてるのかまではわからないって

何か知ってそうな感じで言ってた。

「こんなの、変。ですよね」

慎羽が来なくて道場の外で泣きそうになってた私をご飯に連れてきた蓮先生に言ったら

なんで?って顔をされる。

「私、川嶋君に会いに行ったのに。」

「考えすぎ。今日は慎羽は休みで俺たちは腹減った
そんだけのことだよ」

目の前のステキな人を他のテーブルのお客さんがチラチラ見てる

「変なのは那奈の方なんじゃないか?」

「変ってどこが、ですか」

いつのまにか那奈とか、呼ばれてる

答えを待つあいだに注がれる視線が怖い。

なんだか、あんまり一緒にいちゃいけない
気がしてきて

千円札を置いて立ち上がる。

「私、帰ります。」

「置いていくな、こんなのいい。俺が払っとくから」

そーゆうわけには…

「あの、やっぱり私、川嶋君の先生とLINEするのとかはおかしいと思うので
もうしません。

消しといてください」

「なんで?好きになっちゃうから?」

違う

「違います!」

なんかすごいやだ。

オトナのくせに何考えてるの?

走って逃げ出した

慎羽は夜に忘れ物を取りに道場に来て
帰るところ

目の前を走って横切ってゆく制服の女子


那奈!?

那奈!?

なんで、こんなとこに。

しかも、

泣いてた。そのあとを春山先生が焦ったみたいに急ぎ足で追っていく。

動けなかった

見なかったことにしといた方がいい

気がする