この間実家にいた週末、夕方電話が鳴った。
携帯を見るとそこにはAの名が。。。
Aは、Tと一緒に働いてた頃の同僚である。
そして、Tの危篤の電話をくれて
一緒に病院にいってくれた男子。
Aとはあの日 以来会っていない。
あの直後に何度かメールのやりとりはあったが
電話で話したり会ったりはしていない。
…何だろ?
少し出るのをためらった。
出るのをためらうような恐ろしい出来事は
もう私達の間にはなけいけど。。。
気が付くとあの日から1年半近く。
何の用事かな。。。
「もしもし?久しぶりー。」
「おー久しぶりー、ネエサン。元気?」
「うん、なんとかね。Aは?」
「俺も元気だよ。」
「どしたの?」
「あー実はさ、田舎に帰る事になって。
例の資格取れたんだ。」
(Aは同僚時代から、ある国家資格を取るのに勉強していた)
「おめでとー!」
「あっちで仕事もみつかったしさ
嫁も仕事みつかったし、家族で帰るよ。」
「そーなんだ。うん、良かった。」
「あれからネエサンに会えなかったけど、
報告だけでもしとこうと思って。
もしさ、あっちに旅行でも来る事があったら
絶対連絡してよ。」
「うん、ありがとう。連絡する。」
彼の故郷に行く事はあっても連絡はする事はないだろう、
と思いながら返事をした。
「この間さ、行ってきたよ、Tの墓参り。」
…Aの口からTの名前が出て一気に胸が苦しくなった。
「…そうなんだ。」
「M子と一緒に。」
「…そっか。M子、、、元気?」
「元気だよ。」
「K は一緒じゃなかったの?」
「Kは一緒に行ってないよ。
俺結局会ってないし。」
「…うん。。。」
この後、少し会話して電話を切ったが
あまり何を話したか覚えていない。
胸がドキドキして、あの日の事がフラッシュバックして
まるであの日のように、Tが危篤、って聞こえる気がして。
危篤どころか私の見える世界にはもういないのにね。。。
M子、、、本当に私の事が嫌いなんだな。
むしろ憎んでいると言ってもいいんじゃないか、
そう思った。
私が皆と一緒に働いてる頃から
うっすらと気づいてはいたけど
まさかそんなに嫌いだとはTがいなくなるまで
思っていなかった。
Tがいなくなって、お通夜お葬式に出て、
Kと話して 、私の事めちゃめちゃ嫌いだった事を
再認識したけど、きっとそれは憎しみと言っていい程
なんだと今思う。
少し想像してみた、もし私がM子だったら…と。
私はしょっちゅう嫌いなやつがいる。
なんだよアイツよー!ぶーす!
なんなのあのジジィー!デーブ!
…なんてしょっちゅう思ってたりする。
でも、その人の好きな人が危篤になったら
幾ら嫌いでもその人に連絡しないでいられるか?
もうこの世にいなくなって墓参りに行くのに
共通の友人も行く中、声かけずに行けるか?
多分私は連絡すると思う。
だって、その人も自分と同じように悲しんでると思うから。
…なんて考えたところで、M子と私は違う人間。
別に私が素晴らしい人間ですよ、と言いたいわけではない。
きっとそれくらいM子もTの事が好きだったんだと思う。
だってあんなイイ男だったから。
後からこんな女がやって来て、いきなりTと仲良くなっただけでなく
周りの人間も「ネエサンネエサン」言い出して
っとに何重にも面白くなかったんだよね。
そういう気持ち、私だってわかりますよ。
なんせ私、超売れないっ子ホステス(元)だよ!
日々どんだけそんな思いしてきたか。。。
確かにあの頃は、モテ街道を歩いてきた私でも(しーん)
驚くくらい声かけられた。(ホステス時代にモテろっつーの!)
社内の同じ部署のおっさんは派遣の私が入社した初日に
私の歓迎会を計画し、私より1か月前に入社して
まだ歓迎会なんてやってもらってない女子社員は
ブツブツ文句言っていたらしい。
結局その女子社員の歓迎会はやられず。
(この女も、私が辞めてからTにボロクソ私の
文句言ってたみたいで、聞いて大笑いしたよ。
ってか、一緒に働いてた時、色々相談してきてたの
てめーだろ!、みたいな。ぶ●す!)
初日からどこの部署だか知らない人が挨拶に来て
私は同じ部署の人さえ知らない時だし、同じ部署か
関連部署の人かと思ってニコヤカに挨拶してると
「何でヘンリーがピンクさんに挨拶してんの?
っとにヘンなんだけどー!!」
って事があったり、同じ部署の女子には
他の部署の男子が
「M部に入った人誰?」
だの
「あの超美人、M部に入った人?」
とかとか聞いてみたみたいだし、
M子にも、
「今度の飲み会、あの人(私の事)も誘ってよ。」
って言われて呼ばれたり。
で、呼んだら呼んだで、すっげーあらくれた
飲みっぷりがイメージと違い過ぎて面白すぎる!
と話題になり、又飲みたい、って言われたり、
年下の女子達にも
「ネエサンの話タメになりました。
又聞かせてください!」
なんて会社のトイレで言われて
泥酔してて何話したか全然覚えてなくて苦笑いしたり、
Kの送別会で飲んだ知らない部署の人が
何故かその人の家とは反対方向なのに
うちまでついて来たり(怖くなって途中でTに電話した)、
海外から出張でジャパンオフィスに来た人が
私に一目惚れし過ぎて滞在してた3週間
めちゃめちゃ恐ろしい程にアプローチされ
Tもそれ目の当たりにして
「やっぱガイジンってすげーよな。
肉食以外の何者でもない。
俺には絶対マネ出来ない。。。」
と嫉妬通り越して感心してたくらいだし、
男子だけじゃなく某アジア諸国海外女子まで
ジャパンオフィスに着いた瞬間私の事ガン見で
会議で一緒になった時、
「私、あなたの事ジーっと見すぎてたでしょ。
ごめんなさい。
でも、有名香港女優とあまりに似すぎて
なんであの女優がジャパンオフィスで働いてるの?!
って思って、ジロジロ見ちゃったのよ。」
(その香港女優は未だ誰か不明なのだが、
彼女曰く、超有名で超美人らしい。
有名映画にも沢山出てる、と言っていた。誰やねん?!)
なんて言われて、皆で夜飲みに行った時に
「誰かピンクと一緒に写真撮って!
あっちに戻ったら、日本で香港女優と遭遇して
一緒に写真撮ってもらったの!って自慢するから!」
とか言い出して何故か他の国から来てた
外国人社員とも私との撮影会になったり、
一緒に皆でランチ行けば行ったで
何故か私だけ
「いつもありがとうございます」
とか言われて、横でTは
「俺もいつも一緒なんですけどー」
なんてブーたれてたり、
皆で飲みに行ったり、二人で飲んでても、
「本当綺麗ですよね!」
なんて店員に言われて、Tに、
「俺さー、店員にこんなに話しかけられる人
初めて見たよー。何ピンクに綺麗とか声かけてんのー!
男と飲んでるのにさー
」
なんて半分嫉妬半分驚き状態で言われたり、
女子だけで飲みに行けば私だけ隣の男達に話しかけられたりで、
もうきっと降って沸いたピンクフィーバーに
心底うんざりしてたんだと思う。
なんか書いてて自分で苦笑いしてしまうくらい
本当にあの時は何故にあの年(※セブンチ~ン☆)で
もう流石にねーだろと思ってた人生3度目のモテ期が来たのか
不思議でならない。
プラパンや洋パンと世間様から言われて
ニッポン男児から蔑まされていたピンク様が
この年(※セブンチ~ン☆)で大フィーバー!!!
そういえばナンパもよくされたな~。
…面倒くせーなオイ!
私の耳や目に入ってくるだけでも恐ろしい程
だったから、きっと私には言わなかったけど
M子は周りから私の事聞かれ過ぎて
嫌気がさしまくってたんだろね。。
言っとくけど私、
「も~皆何なのぉ~~~~???
困っちゃ~~~~~~~う♪」
なんて態度してないからね。
いつも通りあらくれて、派遣のくせに
大した仕事もしてないのに威張り散らして
Aの事も呼び捨てにし、私が用事があって
「あとで席に行くよ」
ってメッセしてんのに席に勝手にくるから
「誰が来いって言ったんだよ!
後で行くって言ってんだろ!」
と、入ったばっかの派遣とは思えないような
酷い態度だったんだよね。(我ながらあらくれてんなー)
TだってKだって勝手にあだ名つけて呼んでたわ。
しかも全員正社員。アタイ派遣。あ、M子も正社員だよ。
多分それも嫌だったのかもね。
だってM子は皆を苗字で『さん』付けで呼んでたから。
おめー派遣のくせに馴れ馴れしいんだよ!、なんて。
で、そんなウザイ女(私)がやっと辞めた
(ってか4ヶ月で派遣切り)と思ったのに
飲み会するたびに、「ネエサンは?」とか周りに言われて、
自分が幹事じゃないAの送別会にいきなり現れるし(Tに呼ばれた)、
自分は連絡してないのにAが勝手に連絡して
Tの危篤にも現れるし、通夜も葬儀も出てるし、
Aと行った墓参りもAはM子に
「ネエサンには連絡してないの?」
とか聞いたのかな?そしたら又腹立ってるだろうね。
心配しないでおくれ、私墓参り行かないから。
どこにお墓があるかも知らないし、
行くつもりもない。
だって、
お墓にはいません
ってあの人 も歌ってたじゃん!
あの本 にも書いてたもん
そこにいないし、眠ってないよ
って!だからいいの。
お墓に行かなくとも、あいつは私の日常見てるから。
だらけてあらくれて飲んだくれてるの見てるから。
だから私はいつでもTに話しかけられるの。
お墓まで行かなくったって、、、ね。
1年半近くぶりに聞いたAの声。
久しぶりに思い出したM子の事。
そして悲しすぎて死にそうだったあの日の事も。
その夜私は、久しぶりに涙を流した。
実家だったので、お風呂の中で泣いた。
こういう時、1人暮らしの部屋だったら
存分に泣けるのにー、って思ったけど、
お風呂から出ると、しょーもないTV観ながら
両親と酒飲んでご飯食べて笑ってると
1人じゃないのも悪くないな、と思った。
誰かから死ぬほど憎まれても
死ぬほど好きな相手から
死ぬほど好かれればそれでいい…☆