「ショコラッタな憂日」
リリカル・バンビ
【俊山 晶子(うた・エレクトロニクス)
岸田 コーイチ(うた・パーカッション)
田村 剛志(ギター)】
V S
俊山 晶子(サンプラー)
柳川 芳命(サックス)
かつふじ たまこ(鍵盤ハーモニカ・トイetc)
ふわふわどろどろな毒の味・ショコラッタを味つけするのは
ぴよぴよTOYとヤサグレサックスの豪華な宴
リリカル・バンビ http://ameblo.jp/lyricalbambi/
かつふじ たまこ http://hello-tsukineco.jimdo.com
久々のリリカルバンビさん。
1曲目「私は泣いています」
胸が熱くなる。
しょっぱなからやられた。
先日お亡くなりになったりりィさんの。
三上寛さんの古くからの盟友だったという。
岸田さんは、魂をこめて歌う。
メロディにかぶさるノイズとディストーション。
目の前に今にも 泣き出しそうな曇天の空が拡がる。
危うい曇天をひきずったまま
晶子さんは歌う。50過ぎの女の不倫。
少女の恋。
私の心は今も少女のままだ。
不確実性のどこかで、正確に刻まれるリズム。
危うい曇天をひきずったまま
岸田さんと晶子さんの絡み合い。
岸田さんの狂気。
に刻まれるギターのリズム。
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通底するノイズ。
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晶子さんの新たなる赤い金魚日和は
陽だまり 明るさの中の陰影。歪み。不安定感。
岸田さんのギターの崩れないリズムが
一抹の安堵感。救い。
晶子さんギターを抱えて歌う姿は
永遠の中を彷徨う少女。
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リリカルバンビの音楽には
メロディが流れている。
今回も、期待を裏切らない渾身のライブでした。
晶子さん連投で
今回はじめましての柳川 芳命さん、かつふじ たまこさん。
柳川 芳命さん、お名前は目にしたことはありましたが
ライブは初めてです。
インプロビゼイションと言えば
昔、デレク・ベイリーg.とか聴いていた。
ジャズばかり聴いていた頃があって
セシル・テイラーやオーネット・コールマン
アーチー・シェップやサン・ラ、ファラオ・サンダース
とか。
山下洋輔トリオ(山下洋輔p. 森山威男ds 坂田明 as)や
近藤等則tp.ソロ
などのライブに行ったことある。
フリージャズとインプロビゼイションの違いとかわからない。
感じるか感じないか。
好きか嫌いか。
しかわからない。
そして、ジョン・ゾーン聴くようになったあたりから
ノイズ系も好きになってゆく。
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俊山晶子さんとかつふじたまこさんは、まるで姉妹のよう。
仲の良い姉妹が、素敵なおじ様と楽しく遊んでいるような。
しかしそこには
火花が飛び散るような真剣さしかない。
感性と感性と感性のせめぎ合い。
もの凄い集中力のエネルギーを
三人三様放出している。
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柳川 芳命さんは、ソロも聴いてみたい。
故阿部薫役・町田康(町蔵)のサックス演奏の吹替を担当したという
映画『エンドレス・ワルツ』(監督・若松孝二)は、是非観たい。
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1977年よりアルト・サックスによる即興演奏を開始。
日本天狗党との交流、デレクベイリー(g)のワークショップ、ギャラリーでのソロコンサートを経て、
82年より名古屋近辺の即興演奏家たちとセッションやライヴを行う。
91年から92年にかけて渋谷ジァンジァンにてシリーズ『地と図』を開催。
91年12月ソロ作品『地と図 '91』(Art Union)を発表。
90年以降は、主に岡崎豊廣、木村富士夫、清川桂史らとインプロヴィゼーション=ノイズ・バンド、ディスロケーションで活動。
同時期に鈴木茂流(b)、松田和彦(g)とサマーディを結成。
94年4月にソロ作品『夷狄』(極音舎, カセット)とディスロケーションの1st CD 『Peak To Peak』(P.S.F. Records, Japan)を発表。
同年には映画『エンドレス・ワルツ』(監督・若松孝二)で、故阿部薫役・町田康(町蔵)のサックス演奏の吹替を担当する。
同年12月ディスロケーションの2nd CD 『Carve Another Notch』(Scatter, Scotland)を発表。
95年サマーディによるCD『1995夏』をリリース。
96年9月ディスロケーションの3rd LP 『Coyote's Call』(Fusetron, USA)を発表する。
97年に書道家の故・早川大と出会い、6月には早川の書をジャケットにしたCD『邪神不死』(極音舎, Japan)を発表。
98年には、三浦忠之(g)、故・早川大とともにCD『ムーンライクラピス』と、早川の書作品集『オレの精神が物質として都市と共鳴する吐死』の付録CD『無彩色の呪縛』を発表。
99年には内橋和久(g)が主宰するイベント『ビヨンド・イノセンス』に出演。
2000年代には、桑山清晴主宰の『Lethe Voice Festival』に出演。
また、もQ(as)とのアルトサックスデュオを開始。
2004年2月にはディスロケーション+平尾義之(sax)、古田一晴(映像)にてソウル公演。
11月にはもQとのデュオによるCD『GRIND THE AIR』を発表。
主な共演者に日本天狗党、イトウカズヒト(vl)、故・高木元輝(sax)、故・吉沢元治(b)、宇梶晶二(sax)、羽野昌二(ds)、カンテーファン(as)、灰野敬二(g,vo)、小杉武久(vl,vo)、向井千恵(鼓弓)、メルツバウ、故・井上敬三(as)、翠川敬基(cello)、内橋和久(g)、豊住芳三郎(ds)、フェダイン(映画「エンドレスワルツ」にて)、庄子勝治(sax)、ONNYK(sax)、近藤秀秋(g)、近藤久峰(ds)、臼井康浩(g)等。
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最後に出演者全員で大セッション。
リリカルバンビの代表曲「赤い靴」など2曲。
岸田さんのリズム感が凄い
原型とどめず
身体中に光の粒
感性の饗宴
鍵盤ハーモニカバトル
ベルベットアンダーグランドみたいなギター
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どえらいことになっていました。
こんなライブ、めったには観られないでしょう。