奥深い乳がん | 乳がんとわたし

乳がんとわたし

42歳で充実腺乳管がんの告知をうける。

そこから始まった数々の出会い、体験。
現実的な事、少しでも役立つ情報
冷静に綴りたい。
そんな思いでいっぱい!

放射線治療11回(残り22回)


ここ数日冷たい雨でした

まだまだ厳しい寒さは続きます

身体あたためていきましょう


さて

乳がんのお勉強会第二弾に行ってきました

そうそうたるドクターが集まってのシンポジウム

前回は患者の為の分かりやすいプログラムでしたが

昨夜は聴講されている半数以上が医療従事者だったそうで聞きごたえたっぷりの内容

乳がんの疫学・外科治療・分子標的薬・放射線治療・乳房再建・遺伝性乳がん・検診の利益・不利益

それぞれの項目について東西南北のスーパードクターが講演

総合討論まで4時間

眠くなるかと思いきや最後まで興味深く公聴しました


これすべてをレポートしたら何日もかかるわ


アメリカとヨーロッパと日本では乳がんの治療も随分違うんですね

体型も違うし、思想も違うし、政治も保険制度も違うのだから当然なんですが

そう思うと、治療のガイドラインは世界標準に合わせるのではなく

日本オリジナルのガイドラインをしっかり整えてもらいたいな

と思いました。


この4時間常に思っていたのは

「娘がもし罹患しても、今より優しい治療で根治する時代になってるかもしれないな」ということ

医学の進歩は目覚ましい


近藤誠先生の持論には激しい賛否両論があります

私も近藤誠論にそうとう傾きました

でも、昨日先生方の話しを聞いて感じたことは

どのドクターも真剣に患者のがんを治そうと心血を注いでいる

ということ。

ただ、研究するベクトルが違うだけで

誰の考え方があってるとか間違っているとか

そんなものはなく

人生をどうとらえるか

人間らしく生きるとはどういうことか

人生哲学の問題になってくると思います


一番問題なのは

自分がガンになった時、学ぶことなく医者の言いなりに治療をして

それが気に食わなくて、手遅れになったと人のせいにする患者なのだと思います


だから近藤誠にだまされた

とか、主治医の言いなりに抗がん剤やったばかりに生活がままならなくなった

とか言いがかりをつける人が出てくる


結果そうなったとしても、それは自分が選択したのだ

という着地点をぶらしてはいけない

そのために我々患者は医師と同等の立場で話し合って

決定する権利を臆することなく用いていかなくてはならない

その為に医師と患者の双方が努力して行かなくてはいけないし

どうしても相性の合わない主治医であれば、自分が信じられる医師を探せばいい

たとえ自身の病を勉強しなくとも

「このドクターを信じる」と思えればそれでいいのではないでしょうか


少なくとも昨日講演されたドクターたちは

日夜、乳がんの研究に励んでいらっしゃる

研究はそんな医師たちにお任せし

我々患者は自分の人生と照らし合わせ、悔いのない選択をすることに心血を注ぎたいものですね

みんな人のせいにしなくてすむように・・・

人のせいにするのは、結果自分が苦しむ事になりますものね




しかし、それぞれ先生方の口からアンジェリーナ・ジョリーの名前がトータル7回は出ましたね(笑)

アンジーすごいねにひひ