先日、バスウッドボディのギターはその軽量さから低音がキレイに出なくてちょっと汎用性に欠けるよね~という話をしました。我が家のSquier Cycloneもそんな感じです。低音がキレイに出ないというか、中音域~中高音域に寄っているので、そもそも低音をしっかり感じれるほど出ていません。(ギターのおいしい音域で鳴っているのでこれはこれでありな気がしますね)

 

 

 そしてこのギター、ボディの響きを大きくするために、振動伝播性能の高いチタン製のサドルに換装しています。今思えば、響きやすいボディに響きやすいサドルを使ったらそら低音出ないよなと思います。今回はそんなSquier cycloneの低音が出るようにサドルを交換する話です。

 

1.ブロックサドル

 

今回交換するのはGOTOH S21C 

 

 
 
 
 
 

 

 10.5mmピッチのスチール製ブロックタイプサドルです。サドルに質量を持たせることでブリッジプレート以降に伝わる振動を減らし、ボディ振動を減らしてエネルギーを弦振動にシフトします。これにより散漫になったトーンをタイトな方向に修正します。

 

 イモネジの先端形状はというと、フラットポイント(平先)。ブロックタイプのイモネジって平先が多いんでしょうか?平先は接地面がブリッジプレートとの接地面が多く、低音が出る反面、超高音域のキラキラとした音域はかなり抑えめになります。ハードに歪ませる音楽に向いていると言えます。(※イモネジの話はこっちを参照)

 

2.交換後のレビュー

 チタンサドルからの交換のレビューなので、ちょっと特殊になってしまいますが、以下のような感じになります。

 

 ・低音が出た。

 ・中低音の厚みが出た。

 ・僅かにサステインが伸びた。

 ・超高音のキラキラが抑えられ、上のレンジは狭まったように感じる。

 

 まず、生鳴りから全然違います。今まで強く出ていなかった低音~中低音が出たためか音量が大きくなったように感じます。また、中音域のサステインが伸びるようになったので、かなり弾きやすく感じます。6弦に関して、リアハムはかなり甘くなったのでピックアップの高さを調整してトーンを補正しています。総じてモダンではありますが上のレンジが少し狭まってしまった感じもあり、ダークになった印象です。

 

 

 もう少しブライトにならないか、カップポイント(くぼみ先)のイモネジに交換したところ、超高音域のキラキラは出るんですが低音~中低音の厚みが減り、サステインも減衰が早くなるように感じます。というわけでイモネジはフラットポイントに戻しました。

 

3.反省会

 今回、改造が良い方向に行ったので万々歳ではあるんですが、イモネジを除いたサドルの素材・質量・形状の違いによる音質変化があまり感じられず残念だったのが正直なところです。


 これは交換前のサドルの素材がチタンで、エネルギーの変換効率が良いことも要因としてあると思いますが、これが同じ材質のプレスタイプからブロックタイプに変えるだけでは、大きい音質変化は得られないでしょうね。むしろ、イモネジの先端形状による音質変化の方が大きいです。

 

 また今回、サドルの質量を増やしてボディ振動エネルギーを減らし、弦振動エネルギーにシフトするとも言いましたが、イモネジがフラットポイントになったからか、むしろ以前よりもボディを低音で大きく振動させているように感じます。


 いやでも、生鳴りが大きくなると弦振動エネルギーが弱くなって低音もでにくくなるんじゃなかったっけ?うーん。何故でしょう?根本的にイモネジの形状によって伝達するエネルギーの損失具合が違うとかなんでしょうか?


勉強不足ですね(;^_^A

 


おしまい☆

 

 


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