「ロックマン」は1987年に発売されたファミコン用アクションソフト。また同作の主人公での名前である。海外ではMEGAMAN(メガマン)と呼ばれており、国内よりも海外の人気が高いと言われている作品でもあります。

 

 ロックマンとの出会いは幼稚園の友達の家でプレイしたファミコンのロックマン(無印)でした。幼い私には難しすぎてクリアできませんでしたが、横スクロールアクションのマリオとは違った世界観とキャラクターたちに幼心に魅力を感じていました。

 

 そして、時は2020年。ロックマンは30年以上にわたり続編や派生作品が作られ続け、現在ではナンバリングが11に及ぶ老舗タイトルとなっています。

 

 そのロックマン。ステージを選択時に戦うボスのアイコンを選ぶんですが、その際にボスのダンスとともに4小節ほどの音楽(以下、ジングル)が流れるんです。

 

 「テレッテレッテー テレッテレッテー テレッテ テレッテ テーレーレレレー」

 

 ゲームが好きな方には有名なこのフレーズ。ふと、これをギターで編曲しようと思い、記憶を頼りにメロディとオケを作ったところ、あのスピード感とちょっと大げさな迫力感が全然出ません。今回はロックマンのボス決定ジングルを分析・編曲を行います。

 

1.歴代のロックマンのボス決定ジングルを比較しよう

 

 まずは、原曲から聞いていこうと思います。が、実際にファミコンでプレイするわけにもいかないのでどなたかがアップロードしているYoutubeの歴代ボスジングルまとめを使います。うーんラッキーですねぇ。ラッキーであると同時にニッチ!

 

後述では歴代ジングルのメロディと編曲内容について比較していきます。

 

ロックマン[無印](1987)

 ッテッテレーレー ッテッテレーレー テレッテ テレッテ テーレーレレレー

 

 ブログ冒頭で私が口ずさんだ曲と微妙に違う。。。いや、改めて聴くと素晴らしいフレーズですね。8bitで表現の制限こそありますが、これから討ちに行くボスキャラの存在を引き立てるTHE・ゲーム音楽という感じ。これが元祖になります。どんどん行きましょう。

 

ロックマン2(1988)

 テレッテレーレー テレレッテレーレー テレッテ テレッテ テーレーレレレー

 

 無印と比較して音程が高くなっており、2小節目の冒頭が「テレレ」になっています。3小節目のテレッテの後にポポンとパーカッション(打楽器)的に音を入れてメロディとの掛け合いをつくることで、よりメリハリがついた印象です。

 

ロックマン3(1990)

 テーー テレレーレーレーレー テーレーレーレー テレッテレッテレ(略)

 

 ロックマン3ではジングルが違うというか別の曲です。冒頭の音数の少ない少し冷たい雰囲気から入り、終盤で畳みかける曲ですね。今回は「テレッテレッテー」に焦点を当てたお話なので比較できませんが、今回からハイハットっぽいパーカッションが入っています。

 

ロックマン4(1991)

 テレッテレーレー テレレッテレーレー テレッテ テレッテ テーレーレレレー

 またロックマン2のジングルに戻っています。ハイハットとスネアっぽいパーッカションが加わったことによって、より華やかな印象になりました。3を経て元祖のメロディが評価されたということでしょうか。

 

ロックマン5(1992)

ロックマン6(1993)

 (別曲なので省略)※所見なし

 

ロックマン7(1995)

 テレーテレッテー テレーテレッテー テレッテ テレッテ テーレーレレレー

 

 また原曲へ回帰します。さすがスーパーファミコンですね。シンセに加え、完全なドラム音が入っていますよ。「テレーテレッテー」の後にフィルが入ることで、少し大袈裟にメリハリがつき、パワフルな印象です。ハードロック的で素晴らしい。

 

ロックマン8(1996)

 テレッテレッテー テレッテレッテー テレッテ テレッテ テーレーレレレー

 

 皆様お気づきでしょうか?私が口ずさんだ曲と合致します。つまり、私の頭の中には8の曲が刻まれていることになりますね。かなりポップな感じですね。

 

ロックマン9(2008)

 テレレッテレーレー テレレッテレーレー テレッテ テレッテ テーレーレレレー

 

 ロックマン8の発売から10年以上後に発売された今作。原点回帰をテーマとしており、ゲーム自体がファミコン時代のドット絵、8bit音楽に戻っており、ジングルもロックマン2の編曲とほぼ同じですが、1小節目が「テレレ」になっています。

 

ロックマン10(2010)

 テレッテレーレー テレッテレーレー テレッテ テレッテ テーレーレレレー

 

 ロックマン9に続き今作も8bit音楽ですが、バックで流れるアルペジオが印象的で、またパーカッションや効果音もここぞというところに入れており、現代的で洗練されている印象を受けます。古い音で新しいことをするネオクラシックの逆の発想でしょうか。めっちゃカッコいいー。

 

ロックマン11(2018)

 テレレッテレーレー テレレッテレーレー テレッテ テレッテ テーレーレレレー

 

 1小節、2小節ともに「テレレ」から始まっています。11まで続くと、さすがに目新しさはなくなりますが、集大成という感じもしますね。

 

2.分析を経て

 

 今回、ゲーム好きが高じた編曲に伴う原曲の分析を行いました。前章でのシリーズを通した比較作業は自身にとって、編曲の勉強になったと思います。
 
 メロディに大きい変化はないのに、リズム隊の扱い方で曲の印象がパッと変わってしまうこと。これは知識として知っていたことではあるんですが、今回体験したことは非常に腑に落ちやすく、より理解が深まったような気がします。特に、それには以下の要素が大きかったのではないかと考えます。
 
 ・同じ曲の違う編曲パターンを沢山聞ける。
 ・曲が短いので何度も聴きやすい
 ・興味のあるジャンルなので、研究のモチベーションが維持できる
 
 編曲の勉強したい場合、多くの人に編曲(カバー)されている曲を比較する手法は効率が良いかもしれません。

 

3.ギター編曲する

 満を持して放たれる、ロックマンのボス決定ジングル、ギター編曲バージョン

 

というわけでね、Youtuberデビューしました!

 

 

おしまい☆

 

 

 


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