さて、前回から日が経ってしまいましたが、Squier CYCLONE改造の続き。完結編です。
エージングのせいなのか前回改造からリアハムバッカーの音が少し変化しています。元々はモコっとしていたヌルい音質でしたが、中高音の輪郭が出てきてエッヂ感のある音になりました。中高域にピーク感があるのでカリッとしており、少し線の細さを感じます。
これにより、前回の課題となっていたポジション毎の音質平準化が図らずも達成されたように思います。
1.ペグを交換する
タイトルでは電気パーツ言っておりますが、まず最初に前回交換できなかったロックペグに換装します。
(1)まず既設ペグを外し、固定用ツメ穴をつまようじで埋めます。
(2)新ペグの固定用ツメ穴を開けます。はい。ガタガタで失敗しています。広がってしまった穴はおがくずボンドで埋めました。
(3)交換後。よく見ると並びが悪いです。(見ないで!)
こういった精度が目に見える部分はプロにやってもらった方が無難ですね。使い続けることを考えれば、精神衛生上良くないですので。。。
フィンガーロックタイプ。今回が使うのが初めてですが、弦交換がとても楽ですね。通常のマグナムロックよりも断然楽です。ギターの弦がもう1本多かったらギターを続けていなかったであろう弦交換嫌いな私にとってはこれ以上ないくらいナイスなパーツですねぇ。
2.現状確認
さて、本題。まずはパーツ交換する前のキャビティの調査ですね。それではいってみましょう!
導電塗料が大雑把に塗られております。また、ピックガードのアルミシールドもトグルスイッチ周辺のみです。中途半端なのできちんとやり直ししたいような気もしますが、一応施工されているので時間と予算の都合上、これでよしとします。
また、CYCLONEはSH配置でシングルコイルとハムバッカーが混在していますが、抵抗値はVolume、Toneともに250KΩ。トーンコンデンサは静電容量:0.022μF、耐圧:250Vのフィルムコンデンサが搭載されており、フロントとリア共用のマスタートーンとなっています。
CYCLONEはストラトと比較してアセンブリ群のパーツ点数が少ないので、メンテしやすそうですね。
3.電気系パーツを交換する
(1)POTの交換
特にPOTの不具合があるわけではないのですが、トルクが緩くて触れるとすぐ回ってしまいます。そのため、ストラトで使い慣れているCTS製の抵抗値:250KΩのものに換装します。換装時に初めて気づいたんですが、POTの径大きくなったのでキャビティ内ギリギリでした。配線材の接地位置によってはハンダ作業がやり直しになっててかもしれません。(;^_^A
また、シャフトも長くなったのでスペーサー用にワッシャーを複数枚かませています。想定していないことが続いたので、焦りました。
(2)配線材の交換
例のごとく、ピックアップのリード線以外はクロスワイヤーに交換します。適度なローファイ感、ザラザラ感、ガッツ感がストラトっぽくて好きですね。
(3)コンデンサ
今回は静電容量0.047μF、耐圧:400Vのオレンジドロップに換装し、音にまとまり、厚み、低音を出すことを狙います。
4.感想
・フロント、リア共に高音のトップエンドが滑らかになり、耳障りのいい音になった。
・低音が以前よりも出るようになったので上記の結果と併せると音の重心が少し低くなったように感じる。
・以前よりも音圧・音量がほんの少し上がった。
・フロントの出音と比較して、リアの出音が少し後ろで鳴っている(少し音像がぬるい)ように聴こえる。
⇒ピックアップ高を上げて調整。
最終的にフェンダー系統の音から遠く離れた気がしますね。コンデンサの値の影響が大きい気がするなぁ。
おしまい☆