8月の猛暑に始まった恋はあっけなく散ってしまった。
もてる男だった。
最初から私と釣り合うはずもない。
もてる話を聞くのも、他の女の話を聞くのも嫌だった。
片づけておきたい問題がなかなか終わらなかった。
彼以外の男にも男友達にも会わなかった。
それでも彼にもなかなか会えなかった。
会いたいと思った時、いつも外出している彼。
タイミングが合わない。
何て連絡していいか分からなくなってくる。
彼からは一切電話もメールもない。
こっちからしないと連絡がないというのも負担になった。
それでももう吹っ切れてもっと頻繁に会おうと連絡を試みる。
彼の方が限界を迎えていた。
無言で一切の連絡ツールを遮断された。
何も言わずに、別れ話もないまま彼は去って行った。
会えない間、迷いはあった。
それでも決心したのに彼は別の決心をしたようだった。
せめて最後にそう言って別れるべきなのに
何も言わずに連絡先がなくなっていた。
そんなに嫌い?
男は信用できない。
やっぱりもう男は信じない。
また一人に戻った頃、凍える寒さを肌に感じる。