『カウンセラーになりたいんだけど?』


という質問をいただきました。
で、


『資格がないとだめだよね。』


ホントの心理カウンセラーになるなら
四年生大学に入って、


臨床心理士


を取得するのがメジャーなのだけど、
実はこれ国家資格でも何ともなくて
決められた条件をクリアしたらなれるもの。


大学出てているか、
医者でもない限り今更難しい。


日本はメンタル系のカウンセリングに関するものの
国家資格は・・・


1つもない。


心理士とか心理カウンセラーという
肩書の人がこんだけ多くなってる中で
自殺者が増える一方だなんて、
不名誉な実態なんですね、この国。


心理カウンセラー・・・に似て非なる


・精神保健福祉士


というものに関しては国家資格。
でもこれも4年生かそれに準じる学校を修了してないとで、
事実、大人になってからでは難しい。
(時間とか、お金とか、いろんな意味でね。)



心理カウンセラーの民間資格を
通信でも学べるとか、
色々なものが出てきてるけど・・・


これらスキルをテキスト通りに学んで
単位を取れたらなれるかと言ったら・・・


正直、これ以前のお話の人も多い。


傾聴
(耳で聞き、目で訊き、心で聴く)


カウンセラーに対しての
勘違いが非常に多いように思う。


カウンセラーは
口下手でもなれるのは確か。


だけど、
おしゃべりが好きで、
相手を自分の思ってる方向へ
押し出す仕事ではない。


自分が良かれと思っている将来と
相談者が望む将来はいつだって別だからだ。


「この人を良い方向へ連れて行こう!」


という思いさえ、
すでに外部コントロール
 
 
相手の今と
相手の今が作られるこれまでと、
相手が今からどうなっていきたいのか。



聴く


ことからしかすべては始まらない。
普段から人の話を聴くことができない人が
できる仕事ではない。


自分の主観を通して
あなたが思う相手にとっての「良い世界」を
押し付けるならむしろ占い師のほうがいいかもしれない。

素敵なアドバイスして
尊敬されたり、
「スゴイ!」って言われたいなら
絶対カウンセラーになるべきじゃない。



それを心のどこかで感じたなら
カウンセラーにはなれない。
相手軸がなくカリスマを目指したい自分が
すでに前面に出ているってことだから。


カウンセラーになりたい


というのは簡単。



「私は私は・・・」



って自分の話をしたい人なのか、
相手の話を聴きたい人なのか。


あなたとまるで違う価値観が登場して、
時にはあなたが否定し続けてきた世界を
望んでいると伝えてくる人がいる中で
批判の心を起こさずに聞いていられるだろうか。


そんな
生易しい仕事ではない。


私はカウンセラーと名乗らなかったけれど、
占い師をずいぶん長くやってきた中で
「聴く」のさじ加減ほど難しいものはないと
感じた。


「相手に理解(わか)らそう!」


なんて思いがフツフツ沸いたこともある。


自分が病んでる状態で
他人をカウンセリングしようなんて輩もいる。

クライアントを目の前に
「共感」して泣くなんてものいる。

最悪の場合、
お客様がまるで自分のように思えて
泣いてしまったなんてケースも聞いたことがある。


相手と自分は常に別。
だけど寄り添う。
寄り添えるけど、依存させない。


この距離感てとても難しい。


少なからず、
自分がやんでいる状態で
カウンセラーになって人を癒そう!





自殺者を増やす。


それなりの覚悟をもって
勉強する気があるなら
中途半端な気持ちを抜きに
勉強してほしいと思う。



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