夜中の独り言。


たまたまついていたTVを見ていたら
池上彰さん。

戦争について話していた。

ドイツの戦争教育は40時間にわたるそうだ。
そして、
実際に負の遺産を隠すことなく
町の中に戦争の爪痕を残すなどし、
象徴するモニュメントも。


TVではベルリンが写っていたが
確かに足元には金色のブロックがあった気がする。


世界の正義は
戦争が勝った国が掲げる正義。

人の心が掲げる正義とは
そもそもの性質が違う。


正義の前に
人を殺すことは許され、
正義の前に
他国の幸せは脅かされる。


自国を守るためでも
他国を幸せにするためでもない。


それが、戦争。


国以上の何か大きいものが
影でうねってるのだろうなと
思いTVを見つめていた。




実際に自分の目で見に行ったアウシュビッツ。
建物以外はとてもきれいだ。


そこに命の形跡なんて
すでになかったけれど、
そこにどう命が存在したのかすら
不思議でならなかった光景だ。


絶句


という言葉がない言葉を
肌の色が違う世界の人たちが
同じ空間で味わってきた。


絶句


というのは世界共通の
声のない言葉なんだと感じた。


日本の戦争教育は
時として神がかっており、
消えてく命をヒーローのように
演出されてるドラマもある。


以前、
731部隊のやってきたことを
まとめられた本を読んだ。


正直、
こんなこと、
小学生の子供たちには
教えられないだろうくらい残酷だ。


人間はおろかで、
特別な力(権力)を与えられると
人格崩壊を起こしていくようだ。


それはまるで
器のない人間に
3億の宝くじが当たって
人生を破滅させてくみたいに。
(手記などはまともな人が残していったものが多い。)


少なくとも、
こんな戦争の影は
学校では習ってない。
「そんな部隊があった」程度だ。


ドイツのように
シビアに子供たちが
戦争を学ぶ機会なんてない。


もし731部隊のすべてを
教室で教えることがあるなら
その先生は保護者会に
訴えられてしまうんだろうな。


「トラウマになったら、
どうするんですか!?」


って。


たぶん、私の知識も
見てきたものもまだまだ浅い。


死ぬまでに
触れられる事実なんて
いくらもないのだろう。


事実に触れてきた人たちの口は
だんだんと年老いて聞けなくなって、
全ては地の下に、過去になっていく。


本当のことは残酷だけど、
人間は残酷なものなんだって、
それは表裏一体で
優しさの裏側でバランスを保つために
必ず誰しも持っているものなんだって、


戦争を振り返りながら
自分の中のバランスを
見つめるいい機会になると思う。


池上彰さんの番組を
ちらっと息子が見たのだが、
ナチスのしてきた話に
嫌悪感丸出し&ドン引きして
そそくさと部屋に戻っていった。


さぁ、
誰がホントに戦争を教えるんだ?


学校任せで、
戦争って教えきれない気がするよ。



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