昨日は半日で帰ってきた王子。
午前中は卒園式でした。
朝のお迎えバスには、保父クンが乗っておりました。
いつもどおりの朝だったのですが。
帰ってきた王子が一言。
「K先生、今度小学校の先生になるんだって。今日で保育園終わりだって。」
へぇー。
さりげなくガッカリ・・・
いや、やっぱり保育園て、若い保父さんいてくれると心強くないですか?
いまや物騒な世の中なので。
どんなに無愛想な保父クンでも、ガタイがよければそれだけで心強いっていうか・・・。
この保父クン、
去年の夏終わりに王子の保育園に来られたのですが、
「なんや、この無愛想な保父は。」
と最初はいけ好かんかったのです。
だって、お迎えバスで顔を合わせて挨拶しても表情一つ変えない・・・。
最近の若い男ってのは、ニッコリ挨拶もできんのかいな・・・って。
ほんとに囚人が一番苦手とする男子だったわけです。
うちのアパートの友達は、
「かっこいいじゃん!」
って言ってましたが・・・別にカッコ良くもありません。
(ていうか彼女は坊主~五分刈りが好み???)
が。
いつからか、ちょっと考え方が変わってまいりました。
ニコッともせんのやったら、
ニコッとさせたるまでニコッと挨拶したるわ。
鳴かぬなら、鳴かせてみせよう、保父トギス。
と。
徹底して無愛想なら、意地でも笑顔にさせたる!
となんとなく一人で心の中で勝負を挑んでいた囚人。
最高の笑顔で、お前を変えてみせる!
ニコニコゲームの始まりや!
と、
勝負を挑んだのが空回りしました。
なんというか・・・
保父クンにはアホさ加減を全開させるハメになったというか・・・
ある時は、気が付いたら部屋のドアを開けて静かに玄関で待っていた保父クン。
「ピンポン鳴らすか、おはようございますとか声かけろや!」
と思いつつ、それどころではない囚人。
だって、寝室とかお布団しきっぱだし、それをまともに見られるし、アワアワ取り乱す自分を見られるし・・・
一昨日だって、目の前にある王子のお昼寝布団に気が付かず、一生懸命探しまくっていた囚人。
保父クンが、
「あ、王子君のおかあさん!」
と言って挨拶しただけだと思ったら、
「コレですよ。」
って・・・。意外と気が利くやんか。。。
「目の前にあるのに、どんだけボケボケしてんだろ」
と頭をかくしかなかった囚人・・・。(他の先生にも笑われた・・・)
囚人、天然やって思われたわ。
勝負を挑んで一生懸命笑顔で挨拶してきた数か月、
「天然だからいつも笑ってるんだな、あのお母さんは。」
って絶対思われた気がする・・・。
それでも、最近は保父クンなりに笑顔?で挨拶してくれただけ、成果があがったのか?
と、昨日の朝のバスのお迎えでは、
初めて保父クンがまともな笑顔をしてくれました!
勝訴!
って書いて裁判所の玄関で半紙を広げたい思いになりました。
が・・・
帰ってきた王子の一言で、ガッカリ・・・
とてつもなく寂しい気持ちになっちゃいました。
正直、朝、初めて見たであろう、保父クンの笑顔。
「あ、名将・原監督や」
ってちょびっとキュン死しかけました。
ちょびっと似てることに気が付いたら、
囚人的ニコニコゲーム終了!
結局のところ、無愛想VS無愛想っていうところで・・・
(囚人もあまり表情がないので・・・)
勝ったんだか、負けたんだか・・・
でも、出会いと言うのは実に「合わせ鏡」。
ネイリストって知らない人をどんどん相手する仕事。
苦手とか、なんとか言ってられないわけ。
どんな相手でも笑顔で接客なんです。
無愛想な保父クンは、ある意味自分の姿でもあったのです。
気が付いたら保父クンのおかげで、囚人は何時なんときも笑顔で仕事ができていました。
それに気が付かされた昨日、保父クンとお別れ。
もうちょっと保父クンの笑顔を見て、仲良くなりたかったな
でも、このまま仲良くなったら、ギザヤバス状態だったかも・・・
だってさー、
小さい頃から、選手時代から大好きなんすよ。
原監督。
ちょびっと似てることに気が付いた以上、ハマりそうやし
計算されたかのようにお別れやー。
こういうタイミングって、ほんと、仕組まれた!って感じます。
4月からは小学校教員、K先生かー。
こんな時代だからこそ、いい先生になってくれ。
素朴で、言葉がなくて、無愛想だけど、よく気が付く優しい子だからいい先生になれるかな。
出会わせてくれてありがとう、神様仏様。
オイラのアホな笑顔が保父クンの人生の微々たる一部になったことも、
オイラのアホな笑顔が保父クンのおかげで磨きがかかったことも。
オイラ、また人間に一歩近づけました。
本日の名言
地球で暮らすには、笑顔ってスキルは必要なんです。
ばい囚人