前回は、
囚人たちがいよいよ一発バイトに手を出すことになりました。
(各消費者金融の名前は伏せます)
はてさて、そのバイトの中身とは・・・
そしてその先に待っていた現実とは・・・
いってみよー!
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実行当日。
囚人を含む三人はO君のもとに集まった。
社長のほうから、
どこ(金融会社)で借りるか指示が来るとのこと。
まず囚人はA社で借りるよう指示が来た。
用意するものは免許証のみ。
ATMで借りるだけだった。
A社で借り入れた金額は50万。
限度額いっぱいに借り入れた。
「こんなにも簡単にお金が借りれるんだねぇ♪」
その頃、親友TはB社へ、M君はC社へ借りに行き、
Tは30万、
M君は50万、
借り入れてきた。
みんなが借り入れ完了した後、再び指示が来た。
囚人と親友Tは二人でD社に。
M君はE社に借りに行った。
囚人とTはD社のカウンターに行った。
ATMで借りるのとはまったく違う緊張感が走った。
カウンターの場合、直接の審査になる。
年収はいくらか、
どこに勤めているのか、
資金の用途は何か、
など極めて詳しく聞かれる。
「二人でヨーロッパのほうに海外旅行に行くんですよ。」
と、テーブルの下で拳に手に汗握りながら話す自分が、だんだん怖くなってきた。
何分ほど待たされたろうか。
「お待たせいたしました。ご用意できましたのでご確認ください。」
ATMからあっさり出てきた札束と、
人の手から渡される札束とでは、
手に入れる感覚がまったく違っていた。
Tもその違いを感じてるようだった。
店の外に出て100万の札束を眺め、Tは80万の札束を眺め、顔を合わせてなぜかうなだれてしまった。
そこには、
仕事をしたぞ!
という達成感などない。
手元の100万の札束に何の魅力も感じられなかった。
一万円札の模様のついた紙切れを持ってるようなありがたみの無さ。
「コレ、どーするよ。」
「囚人、なんか私、怖くなってきたよ。」
ビビりだしたTに、ワタシはかける言葉も出てこなくなった。
とりあえずO君に電話をかけた。
「お金、借りてきたけど、このバイト降りてもいいかな。Tも怖がっちゃってるし。」
「え?!そんなわけいかないよ。もう社長がお金集めに山形からこっち向かってるし、30分くらいで着くって言ってるんだよ。」
「・・・マジ大丈夫なわけ?このバイト・・・。」
O君に説得されつつも、自分の心が納得いかない部分があり、社長のほうに電話をかけることにした。
「もう、こういう心境なんで降りたいんですよ。やばくないんですか?絶対保障できるんですか?」
「責任もって会社のほうで返せてるから大丈夫。O君のグループ、半分以上もう完済してるから安心していいよ。」
それでも返しにいきたい気持ちが強くなってきたワタシに、
「一度引き受けた仕事、ちゃんとこなせなくてどうするんだよ!私だって、各社に連絡入れてしまってるし、O君にだって大きな迷惑がかかるってこと、わかってんでしょうが!」
と長々説教までしてきた。
(またその説教が説得力あるんだな・・・)
「そこまで心配なら、本当はナシだけど、一括返済の形で、その後はすぐ借り入れリストから名前も消すから。大丈夫だよ。」
そこで話は終えた。
10分後、O君が駆けつけてきた。
O君にお金を渡し、ワタシとTは帰ることにした。
「囚人もTちゃんも、社長に会わなくてもいいの?」
「いや、社長の顔、見たくない気分。」
M君には何も告げずワタシとTは帰った。
その後M君は3社目に行き、さらに50万借り入れたそうだ。
バックマージン振込みは2週間後。
20万のあぶく銭を何に使おうか・・・なんて気分にもならなかった夜だった。
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果たしてこの後、どんな展開が!?
テレビでは放送しなかった事実がUPされるぞ!
実録!金融詐欺!!!~第3夜~
見逃すな!
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本日の名言
良心の咎めることは、しないが「正解」。
By 囚人