たまたまテレビをつけたら、


フジ「こたえてちょーだい!」稲川淳二が出てたもんだから、




あんたもやりなさいよ・・・・・・

淳二


と言われてる様で、ちょっとランク落ちしますが、怖い話を更新します。

今回は、昔ワタシは嫌な奴だったてこともばれちゃいます。

ちょっとイタイんですがねー。


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ROOM:10X[レベル★★☆☆☆]



あれは23の夏のこと。

確か今くらいの時期だった。8月中旬にさしかかろうという日曜日。



昔の彼氏と気の乗らないデートの約束をしていた。

「いつ別れようかナァ~」

などと考えつつ、ある町のラブホテルへ入っていった。



そこは料金も安く、部屋も綺麗で地元の人は知っている人気のホテル。



そのホテルは新館・旧館とあり、私たちは新館御用達だった。

が、

その日はあいにく新館は満室、旧館も角部屋以外空きが無く、仕方なくたった一つ空いてる部屋へ入っていった。

ガレージに車を停めてる時点でワタシは何ともいえない気分になり帰りたくなった。

この時は

「愛情が冷めた相手とこんなこと、もう嫌だからかな・・・」

と思っていたが。



部屋に入ると真っ先に感じた、生々しい視線。

しかし、もちろん二人以外誰もいるはずの無い部屋。


そんなことお構いなしのバカな彼氏は、初めて入る旧館にはしゃぎ、ベッドの上を跳ねていた。




彼氏に対する嫌悪感で帰りたいのではない。

見えない第3者への嫌悪感で帰りたさいっぱいだったのだ。

見えなくても、<ワタシ>はそう忠告していた。



<ワタシ>の忠告通り、この部屋では異変が少々起きた。


焼けてない電球が点滅する。

パチンパチンと音がする。








何をしたかなんて覚えてないくらい部屋の中が気になっていた。

とにかくシャワーひと浴びしてさっさとこの部屋をあとにしたかった。




シャワーを終え服を着ていると、部屋のほうから不愉快なくらいの彼氏のオンチなカラオケが聴こえてきた。



・・・またヘタックソな歌、歌いやがって。音程を変えたところでオンチはなおんねーよ・・・




「ナニ、さっきから音階変えまくってうたってんの?」



「いや、勝手に音階が上がったり下がったりして歌えないんだよ。」



「リモコンいじってたんじゃないの?」



「いじってないよ!機械だっていじってないのに勝手に動くんだよ。」



あぁ、気味が悪い。あぁ、君も悪い・・・。

胸くそ悪くて



「早く部屋でようよ。」



と部屋を出ようとしたとき、



プルルルルルルルルルルルル



ワタシの携帯がなった。

仲のいい親友T君からだった。

しかし、出てまもなく切れてしまった。

彼は無言だった。



「あとでかけ直してみたら?」


「言われなくてもそうするよ。」






その後、彼氏と映画館へ行った。



「あ、電話しなきゃ。」




そしてT君に電話した。


「あんたさっきワタシに電話かけたでしょ?どうしたの?」


「え?俺、かけてねーよ?」


「・・・はぁ?だって出たら切ったじゃん。」


「かけてないのに出るわけねーじゃん。」



ワタシはすごく嫌な予感がした。



「あのさー、間違いとかでかかちゃってるかもだから確認してみてよ。

もし、かけてないなら履歴残ってないはずだし。」


「うん、いーよ、履歴見てみる。」


T君は一旦電話を切った。




プルルルルルルルルルルルル



再びT君からだった。








「やっぱ間違いでもかけてねーわ。履歴残ってねーよ。」










でも確かに着信時は彼の名前と電話番号が出ていたし、ワタシの携帯には履歴が残っていた。









では、かけてきたのは誰?


一瞬でも電話に出たのは誰?











ちなみにそのホテルの10X号室。





「あ、あそこ、一部屋だけ出るとこあるって評判だよー。」







それはワタシの入った10X号室。

その噂を聞いてれば間違ってもその部屋には入らなかっただろう。


その後、彼氏とも別れ、そのホテルは行ってないが、相変わらずの繁盛振り。



果たして何人もの人が「それ」に遭遇してるのだろうか。



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いやぁ、愛がなくても付き合えてるオンナってどうかって話ですよねー。


自分で書いてて昔の彼氏思い出したら胸くそ悪いですわ(笑)



あんまり怖くない体験談でしたがいかがでしたでしょうか?


クーラーが28度設定で、背筋がぞーっときたら、地球に優しい女としては嬉しい次第でございます。



はてさて、次はどんな体験談にしようかなぁ。