8歳年上の男 2
Y こんにちは。なんか普段とイメージだいぶ違うねぇ
M 変ですか
男の人に可愛いなんて明らかにチャラそうな男かお父さん以外に言われた事がなかった15歳の神子島…
子供の頃から母親やおばあちゃんに 可愛くない と言われてたから若干容姿に対して開き直っていた所があった思春期。
嬉しい。
でも
怖い。
多分Yから見たらそのあたしが作った沈黙はやりずらかったと思う…
会話は記憶にあんまないけどYは助手席に乗るようにドアを開けたけどあたしは乗らなかったんだよね
ほぼ初対面で可愛いなんて気軽く口にする男と車内の密室なんて山奥に捨てられちゃう
って言うビビリ神子島
Yは電話より全然喋るし外見に見合わない冗談も言う意外と(意外意外と失礼?)盛り上がった
その日は夕方過ぎに解散して次はドライブに行こうって約束で終わった。
たった数時間前まで山に捨てられるぅぅぅなんて考えてた事が申し訳ない気分になる位Yとの時間が楽しかった
家に帰ってからYからの連絡を待つか自分からお礼メールを送るかで悩んだ
今のあたしなら相手と別れてから即座に返信を求めないお礼メールを送るのですが当時のあたしは超恋愛初心者
チャチャチャァァ~
チャァチャチャチャチャァァァチャ
チャァァチャチャチャチャァ~チャ チャチャチャ
↑白い恋人達の着メロ16和音
携帯を見ると
Yから着信
出た。
電話の内容はYが家に着いた。
道が渋滞してた。あたしの地元からYの家まで何分だ。
あたしは うん。うん。へぇ。 そんな相槌だけで会話が成立する空気が居心地よくて
そろそろお風呂入らないとなぁ
って思った時
俺明日早いからちょっと風呂入ってくるから30分後また電話していい
その瞬間
いつもはお風呂に1時間かかる所30分で上がり脱衣所にいつもは携帯持っていかないのに携帯を起き携帯をチェック
電話を待ってる間1つの事に気付いた…
って焦ってるとYから着信
どきどきどきどきどきどきどきどきどきどきどき
出た。
すぐ出たら電話超待ってたみたいであたしキモいし
でももぅY寝るだろうから早く出ないと切られちゃうかも…
おどおど
もどもど
その日からYから毎日夜は電話で話した。
Yから夜電話が来るから夜遊びも控えた。
Yの仕事の合間に来るメールになんて返信したら可愛いって思われるか必死に考えて考えて1時間かかる事もあった
初めて2人で逢ってから1週間後の水曜日のドライブデートが凄い楽しみで1週間それまでメイクのお手本は橋野まいこちゃんや金子まやちゃんだったのを松原りさちゃんや安西ひろこ様にシフトしメイクの研究や服もアルバやティアラからピンキーガールやセシルやラストシーンガールに買い替え髪も長かった髪をショートにしたばっかだったからゆる巻きのウィックを買って水曜日を心待ちにそていました
そして待ちに待った水曜日。
その日は学校に迎えに来てくれたY。
買いあさった私服は披露できずでしたが同級生や後輩が下校する中彼の車に乗り込むのは少し恥ずかしかったけどちょっと
優越感。
当時まだ彼氏でもないのに・・・
今思うとなんとベタな
っと今の純粋さの薄れたあたしは思ってしまうものの当時のあたしは大喜び
ジョイポリスで乗り物乗ってプツプツのアイス食べて…
夜駐車場に向かいがてら海岸を歩いていたら気付いたら手を握ってました。
それがあまりにも自然でYとの会話も沈黙も全てが心地よくてふわふわしていたら
今だから言う。
Yごめん。
告白ちゃんと聞いてなかったし返事もきっと適当にうんうん言ってたんだと思う…
でもあたしはYが好きだし一瞬話が付き合ってる事に進んでて驚きはしたが時間差で
憧れの年上彼氏。
もぅあたしの脳内は
薔薇色
しかし彼とは家族を巻き込み人生までも左右される恋愛になるとはこの時全く思いもしませんでした…
15歳田舎娘