晴れて、第一志望校の合格を手にした。
6人に1人が医学の道へ進む進学校。
もしかしたら、同級生の中から乳腺外科医が生まれるかもしれない。


私の病気が追い風になったか向かい風になったかは分からないが、心の強さを見せてくれた。
次は私の番だ。


中学校の卒業式から3日後、乳房全摘・同時再建手術を受けるため入院した。
入院期間は2週間。
コロナが5類に移行する前だった為、面会不可。
食事も1人。
WBCを応援するのも1人だった。


手術の事はほとんど知らせていなかったため孤独な時間だったが、自己を見つめ直す貴重な経験だったようにも思う。
手術後は、何百倍も意味のある人生に変わった。