私の乳癌は、ステージ0で全摘後、11ヵ月後に患側腋窩にしこりを発見、その3ヶ月後に転移が確定した。
「癌が見つかりました。」
「転移しました。」
短期間に2度の宣告を受け、2度の打撃を受けた。


でも、サードオピニオンの先生によると、そもそもがステージ0ではなかった。少なくとも、リンパ節転移ありきのステージ2Aだった。
オンコタイプDXを受け、化学療法の有効性を確認できるはずだった。


しかし当時は、画像上でも術中検査でも腋窩に癌は見つからなかった(らしい)。
センチネルリンパ節生検をすり抜けてしまった(らしい)。
こんな事は、めったに起こらないこと。
よほど、かくれんぼが上手な癌なんだろうか。
それがまた怖い。


最初から正しく診断されていれば、治療方針が変わったのかもしれない。
宣告で傷つくことも1度で済んだ。
でも、嘆いたところで過去には戻れない。


「人生の経験値が爆上がりだね。」
姉からのメッセージを胸に、今日も前を向いて生きていこうと思う。