遠く故郷から、妹のような友人が訪ねて来てくれた。私の暮らす田舎には到底いないであろう、バービー人形のような出立で現れた。(いつものこと)



玄関先から目に涙を貯め、話の途中に何度となく涙を流し、大笑いして帰って行った。
彼女の底無しの明るさに、何度救われたか分からない。



贈ってくれたド派手な脱毛用キャップ(もどき)もブランケットも、彼女がそばにいてくれるようで心が晴れる。
本当にありがとう。

彼女の周りにもまた、乳がんサバイバーが存在しているらしい。

大切な彼女の、そのまた大切な方が困難に陥った時、迷いなく私は手を差し伸べるだろう。



「次に会う時は、三蔵法師になってるから!」
そんなジョークを交わしながら別れた。  



〜負ける事は失うことではありません。
立ち向かわないことが失うことなのです。
私達は生きるために戦わなくてはなりません〜
西遊記より