乳癌の抗がん剤は、通常3週毎に投与する。
白血球減少の回復に3週間かかるためだ。
しかし、dose-dense化学療法は2週毎に行う。
癌細胞に回復の機会を与えず、増殖期に効果的に癌細胞を叩くことができると考えられ、さまざまな臨床試験で再発抑制効果と生存期間の延長が認められているとのこと。



今回、サードオピニオンの医師からは、このdd療法を勧められた。
病理結果を踏まえての提案は下記の通り。
①腋窩リンパ節郭清
②ddAc-T療法
③ホルモン療法+ベージニオ
④放射線療法

 
一方、主治医からの治療方針は以下の通り。
①腋窩リンパ節郭清
②Ec-ドセタキセル療法
③ホルモン療法+ベージニオ
 
 
乳癌ガイドライン2022によると、
ddは推奨度が1、エビデンスレベルも強となっており、最も高いエビデンスということらしい。
よって、悪性度が高い癌に対抗するにはddを選ばざるを得ないと思っていたが、主治医の見解は異なった。
「副作用が強く出る割に結果は大して変わらない」



ddに傾いていたが、「副作用が強く出る」ことに尻込みしてしまった。
しかし、「大して変わらない」なら、誰がddを選ぶのだろう。


決定は私に委ねられた。