5月27日に転移を宣告されてから入院直前まで、毎日が目まぐるしく過ぎて行った。
子供のこと、仕事の引き継ぎ、やるべきことが山ほどある。
これに加えて、家族のトラブルが続いた。



トップバッターは息子。
5月30日の部活の大会で足を痛め、松葉杖生活となった。欠場なんて初めてのことだった。



2番手は実母。
私をサポートしたいと故郷からやってきた翌朝の6月3日、脳梗塞で運ばれ今も入院している(軽度なので心配なし)。後期高齢者でも両親揃って元気に過ごし、祖父母も長生きし、身内で早逝した者もおらず、まさに健康家族だ。
憎まれっ子が世にはばかるように、私も長生きすると信じたい。



次に娘。
6月13日の朝、通学途中に交通事故に巻き込まれた。体は無傷なのだが、親切な歩行者の方が、警察と学校に連絡を入れてくれたらしい。要は当て逃げ。警察から昨日も電話がかかってきて、張り込みをしているが該当車両が見つかっていないとの事だった。



極めつけは愛犬。
入院当日6月17日の朝から元気がなく、ご飯も食べずじっとしているのに震えている。鼓動が早い。体温も高い気がする。急いでかかりつけ医に電話するも繋がらない。義母に電話して動物病院に直接連れてって欲しいと頼んだ。ストレスによる不安発作との診断だった。



大会後、息子は言った。
なんで俺なんだ、なんで今なんだと。
私は諭す。
人生なんてそんなもんなんだよ。
うまくいかない方が当たり前。



トラブル続きで寿命がいくつあっても足りない。
それでも今日も家族みんな元気に過ごしている。
当たり前の「あ」を、ありがとうの「あ」に換えて、今日と上手に折り合いをつけていきましょう。