小さい頃から知ってはいましたが、
ただ、知っているだけで今までは過ごしていました。
でも、知っているだけではいけないと、
「知る」ことが必要なのだと、そう思いました。
時代を作り、
人々に伝え、心で書いてある言葉は、
時代を通り越し
心に響き伝わってくるものだと、
改めて感じました。
ご紹介させてください。
夏目 漱石(1867~1916)
「吾輩は猫である」「坊っちゃん」
「こゝろ」などの作品群で有名な、
森鴎外と並ぶ明治・大正時代の文豪。
ちなみに、「新陳代謝」「反射」
「無意識」「価値」「電力」「肩が凝る」という言葉は、
夏目漱石の造語です。
また、芥川龍之介は門下生にあたります。
夏目漱石の言葉から、
私自信の心に響く言葉を、
紹介させていただきたいと思います。
死ぬまで進歩するつもりで
やればいいではないか。
作に対したら一生懸命に、
自分のあらんかぎりの力をつくして
やればいいではないか。
後悔は結構だが、
これは自己の芸術的良心に対しての話で、
世間の批評家やなにかに対して
後悔する必要はあるまい。
みだりに過去に執着するなかれ、
いたずらに将来に望を属するなかれ、
渾身の力を込めて現在に働けというのが、
私の主義なのである。
人間は自分の力も
自分で試してみないうちは分かりません。
握力などは一分でためすことができるが、
自分の忍耐力や
文学上の力や強情の度合などは、
やれるだけやってみないと、
自分で自分に
見当のつかないものなのです。
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