喫茶ロマン~君もオレ流だろ~
深夜に酔っ払ってやってはいけないこと。


・SNSの更新
・女の子へのLINE
・Amazonや楽天でのワンクリック

ここ数年で学んだこと。
何度これで失敗したことか。

もう今年で35歳。

令和に入り、こんなケアレスミスを犯すことは少なくなってきた。

なのに、
なのに・・・

ストロングゼロの500mlを2本飲み、
ハイボールから焼酎をチャンポンしてしまった僕。

そのまま寝りゃ良いのに、
何故か眉毛が気になってしまった。

『えっ…濃ゆ‼︎
太っ‼︎』

おい、尚之。
そんなとこは気付かんでええんじゃ。
ちゃっちゃと寝え‼︎

剃ってまいました。
酔いに任せて。

ほんだらね、
ほとんど無くなっちゃったんです。
僕の右眉毛。


マジで載せれんレベル。

ヤバ過ぎる。

両方の眉毛共に2ミリの長さでやったはずなのに、
明らかに右眉毛が無ぇ。

なんでなら。
力を入れすぎたんか。

右頬を打たれたら左頬も差し出せっていうイエス様の教えが頭の中によぎったけど、
僕はキリスト教徒でもないし
左も失敗したらそれこそえらいことになる。

だから踏み止まったんじゃが、
それでも、もう大惨事じゃ。

明日も明後日も明々後日もブライダルの仕事だってのに眉毛がないって。

バレたら絶対事務所に怒られるやつ。

すげぇゴツいフレームの眼鏡買ったら良いんかな…

以前、競輪の大レースの前に気合入れる為に
バリカンでツーブロックにしたらRGさんが物真似する細川たかしさんみたいになったんだけど、
マジでそのレベル。

酔っ払ったら、そのまま布団に入るべきだ。

明日になったら
眉毛が復活してますように。

嗚呼、やっちゃった。
1万5千円。


これを高いと捉えるか、そうでもないと捉えるかは人それぞれだ。

ノースフェイスのリュックサックが欲しい。
4〜5年前からそう思ってきた。

思ってはいたのだけれど、
ノースフェイスのリュックサックの値段は約1万5千円。

年齢も年齢だし
スーツを着る時など仕事用の鞄であれば、それくらいの値段は出しても良いのだろうけど、
あくまで私用。

うーむ、悩む。

競輪の仕事に行って、平気でそれくらいの額を負けてしまうのに、こういう時に一歩踏み出す勇気がない。

結局、Amazonで同じ容量の名もなきリュックを購入してしまった。

そこから4〜5年。
街でノースフェイスのリュックを見る度に
『やっぱりカッコいいなぁ。
僕も欲しいなぁ。』と熱が下がることもなく、
平成から令和へ。

そうこうしているうちに
消費税が8%から10%に変わるというではないか。

増税前に他に買いたいものもなかったので、
思い切ってノースフェイスのリュックを購入することにした。

普段は赤や青といった派手な原色系の色を好む僕だけど、いかんせん彼奴の存在感はでかい。

ここは置きにいかないと後々後悔をしてしまう。
せっかく大好きな物を買うんだから
末永く愛せるようにと
色は無難に黒をチョイス。

注文してから数日後。

我が家に念願の品物が届いた。



良い。
とてつもなく良い。
背負った感じも肌にしっくりくるしら
飽きのこない長方形のデザイン。

(人間として丸くなるな。というメッセージなんじゃないか)

そんなことを考え、部屋で1人でニヤニヤしたりもした。

これ見よがしにアピールしてしまうのは無粋だ。

『買いましたー!』などとツイッターで告知をすることを控え、しれっと外出先に持って行こう。

まずはOZAWAディレクターに見てもらわないと。
ちょうどカレーパトロールに行く約束をしていたので、早速リュックを持って行くと

『あれ?リュックサック変えたんだ?
良いね、カッコいいじゃん。』
と100店満点の回答が返ってきた。

この辺りはさすがディレクター。
僕のことをよく見てくれているし、
どういう反応をすれば出役の人間が喜ぶかを心得ている。

こうなれば他の人にも見てほしいという欲が湧いてくる。

シンプルなデザインの為、
ワイシャツと合わせても違和感がない。
ちょうど競輪で大きなレースがあったので、
このリュックサックを背負って行くことに。

普段は競輪場に着くと、
鞄を置いて場内をうろちょろするんだけど、
今日だけは話が別だ。

なんてったってメインはカバンなんだから。
こいつを誉めてもらわなきゃ、話が進まない。

まずは誰に狙いを定め
僕の悦びスイッチを押してもらおうか、
なんてワクワクしながら歩いていたところ…

いた。

気付いてくれそうな人がいるじゃないか。

しかも、1人ではなく大勢でタバコを吸っている。

応援してくれる方が1人でもいてくれたら良いんです、なんて言う人もいるが
応援してくれる方が多いに越したことはない。

さりげない顔をしながら、その輪の中に加わり
何気なしにリュックをアピールしていると

『なんや大津くん。
ウーバーイーツの人かと思ったわ。』

・・・。
ウーバーイーツ。

確かに似てるけれど。




なんてこった。
まさかこんな拾われ方をするなんて。
あの当時に購入してたら、こんなことにはならなかったはずなのに。

まぁ、良い。

皆に幸せを届ける仕事って意味じゃ、
僕はウーバーイーツだ。

うん、綺麗にまとまった。

どうも、ウーバーオーツです。

去年から一昨年だったか忘れたが

このブログに『忙しすぎて8月がなかなか終わらない。』というような心の内を吐露したことがある。


2019年の夏。

今、僕はあの頃と同じ感覚にいる。


いや、厳密に言えば、あの頃は仕事のし過ぎで曜日感覚も分からなくなり、気付いたらまだ8月も半ばだった、というような思いだったのだが、


2019年の8月は、ただひたすらに9月を待つだけのなんとも気の長い時間を味わっている。


僕のレギュラーの仕事は4月から9月、10月から3月。

ざっくりとこんなスケジュールに分けられる。

レギュラーの仕事を手帳に書き込み、後はブライダルの司会を入れたり、師匠のところで勉強させていただいたり、その他の仕事を待つということが基本スタンスだ。


今年は岸和田競輪場の大型改修工事(約2年間)に加え、奈良競輪場も夏場から約半年間の工事が入っていることになっており、4月の段階で8月以降の仕事はほとんどないことが決定していた。


ただ、そんな中で、

昨年東京で一緒にイベントをさせてもらったクライアントさんから今年もお願いしたいと声がかかったのだ。


場所はお江戸。

日数は5日間。


8月はスカスカなスケジュールだった為、

こういった仕事は天からの恵みだ。


ヤフーメールを何回も読み返し、

刹那の如く『大津空いてます!』と無駄にビックリマークを3個くらいつけて返信した。

直接会って話せない分、僕の熱意を伝えるにはビックリマークの数でしかない。


では(仮)で抑えててくださいと先方さんからメールをいただいたのだが、

内心(まぁ、余裕でいけるでしょ。)なんて考え、仕事のギャラも貰えてないにもかかわらず、

電動歯ブラシの替えのブラシや、扇風機など家電製品をじゃんじゃん買い揃えることにした。


が、その数日後。


『大津さん、東京のスケジュールお返しします。』というなんとも無慈悲なメールが僕のもとに届いてしまった。


これはあれだ。

就職活動の時によく届いてた不採用通知とまるで似てる。


『大津さんの今後益々の〜』なんて、僕のことを気にかけてくれているような文面にはなっているものの、益々僕が活躍出来るだけの必要な道具を送ってくれるでもなく、

向こうさんサイドからしたら僕より寝たい人物が見つかっただけで、

何の痛さや痒さもないのだ。


以前、アメトーーク!でも、仮バラシ芸人というのをやっていた。


これは僕らの仕事の中では避けては通れないもの。


さて、突然東京行きの日程がポカンと空いてしまった大津少年。

東京での仕事は正直ギャラが良い。

それが5日間なんだから、ある程度こちらも生活に対して計算の出来る額である。


その◯◯万円がなくなったのと引き換えに、

余ったのはどうにも処理しきれない月曜日から金曜日である。

おまけに水曜日の段階で土曜日の他の仕事も仮バラシにあった為、世間がお盆休みに入る前に望んでいない7連休が確定してしまった。


 これが向上心やポジティブシンキングな人間であれば、この状況をプラスに捉え

ひとり旅に行って自分の感性を磨いてみたり、

企画書を書いて先方に提出したり、

まだ見ぬ明日ではあるが確実に光り輝いている扉を開けに行こうとするのだろうが、


基本的に闇の中におり

三度の飯より下ネタと他人の不幸や失墜が好きな僕は、毎晩ストロングな酎ハイを飲み、

意識朦朧とした中で眠りに就き

目覚ましをかけずに昼前まで寝るという愚行をただただ繰り返していた。


大体の起床時刻は1135分。

そこからツイッターなどのSNS情報をチェックし、同業者が朝から仕事をしていることに一通りベッドの中で悪態をつき、

気持ちを抑えるためにスマートフォンの中に入っているエッチな動画で邪な気持ちを鎮め、

逆に気分が高まったところで

パソコンの前に座り本格的に自分を慰める作業に入るのである。


この時ばかりは一人暮らしで良かったとつくづく感じた。

実家だとウチの息子はついに腐ってしまったと見放され、嫁には汚物のような顔で見られ、

彼女がいたならば確実に『この人には将来性がないな。』と正しい選択をされていただろう。


そんな作業が終わるのが大体1330分。

朝から真っ当に働く方々はもうランチもとっくに終わっている頃だ。


うちの地元もご多分に漏れず、14時にはランチ営業が閉まるため、僕がモソモソと用意をして外に出る頃には大概のお店がやっていない。


だから、昼間から飲めるお店に入り、

謎の帽子を被り冷酒を飲んでいるオッサンと横並びになりながら

かろうじて残っている昼の定食をよばれているのである。


そして後は家に帰り、再びベッドに横になり買ったばかりの楽天一位の扇風機をかけながら、

懸命に白球を追い求めている高校球児たちを

集中力を欠きながらボーッと眺めていた。


忙しくて時間がない。

オレはこんなこともやりたいし、あんなこともやりたいし、猫の手でも借りたいんだ。

そういう人が羨ましくて仕方がない。


就寝前はお酒が入っていることもあり

明日は朝から◯◯をしてなどと

いわゆるTO DOリストを作るのだが、

朝起きた時にはすっかりそんなモチベーションは抜けており、残っているのは無駄に摂取しすぎたアルコールの気持ち悪さだけだ。


8月の大型休みで仕事以外で行ったことといえば

部屋を2回掃除したことと、

漫画を250冊くらい読んだことくらいである。


その漫画も特に読みたくて集中して読んだわけでないので、今後『その漫画めっちゃ好きやねん!』という方と出会っても対等に話すことは出来ないであろう。


あれだけたくさん本を読んだ中で、唯一覚えている言葉は


『夏の性的航海』という単語だけである。


一体全体どこで使うのかまるで分かってないが

スケジュールを見ていると僕はどうやら9月も暇らしい。


今年世間を騒がせた闇営業とやらを僕もやってみようかと考えたものの、


あの人たちには僕には無い『知名度』という何とも強い武器を持っているわけで、

白眼鏡という豆腐すら突き通すことの出来ない矛しか持っていない僕に

表であろうが裏であろうが営業の仕事が来ることはない。


だから性的航海はまだまだ終わらないのである。


暑い。


暑いという言葉では片付けられないほどの暑さだ。


今日は奈良競輪場で予想会のMCのお仕事。

奈良競輪場のスタッフは僕と同年代の人が多い。


非常に仲が良いため、喫煙所などで話が盛り上がり過ぎてしまい、『あぁ、もう仕事の時間だった。』などと本番の開始時間ギリギリまで話し込んでしまうこともしばしばある。





・・・。

間違えた。


これは前回コンドームの時に書いた出だしだった。

暑さに脳までやられてしまっている。


先日、お仕事で人生で初めて北の大地、北海道に行ってまいりました。


という内容のブログを現在、佐世保に向かう機内で書いております(ややこしい)


北海道。


一言で表せば『凄かった』です。

いや、ほんまにほんま。

全てにおいて凄かった。


今日は写真メインの記事になることをお許しくださいまし。


ほんで凄く長いし、

完全に自慢みたいな更新になっちゃったのですみません。


今回のお仕事はAiba札幌駅前にて


函館ミッドナイト競輪がっちりナイト Powered by Gamboo 


という競輪イベントに橋本悠督さんと原紀舟さんと参加させてもらいました。


平たく言えば

お客さんと一緒にご飯を食べながら

お酒を飲みながら競輪を打ちましょうというお仕事です。



普通に喋っても面白くないだろうと思い、

今回は尚美での参加。



がっつりメイクをして本番にのぞみました。

それにしても相変わらず汚い絵面だ。


軍資金は5000円。


1レースからガッツリ当てて

終わったらススキノの街に繰り出すぜ、

なんて意気込んで


オープニングレースで全財産である5000円を一点勝負。


皆様の前で私情たっぷりの実況をさせていただきました。


その結果・・・



惨敗。


1レースでお金が無くなるという大惨事。

まぁ、喜んでもらったんで良かったです。


こんな感じであっという間の3時間半でした。


このAiba札幌駅前さんは全国初『次世代の都市型場外発売所』ということで本番前にVIPルームにもお邪魔させてもらったのですが、




成功者の部屋じゃ。

凄すぎる。

こんな感じで競馬が買えるんです。



そして仕事前にも関わらず、

このおもてなし。


本番前にビール飲むなんて人生初めて。

そしてお寿司とウニを取っていただいたのですが、

ウニは言わずもがな、

このお寿司が美味すぎました。


普通のパックのお寿司なのになんでこんなに美味しいの。


ポテトフライまでもが関西で食べるよりも美味しかったので驚きでした(芋が良いのかな。)


残念ながら車券は全敗に終わったのですが、

スタッフさんにお声がけをいただき仕事後は打ち上げに。


明らかに人生の勝ち組が行くであろう

店内にピアノが置いてある焼肉屋でジンギスカンをご馳走になりました。




焼肉屋なのに何故か親子丼を。


ここも食べたことないくらい美味しかった。


この時点で120点です。


フリートークメンバー(橋本さん、原ちゃん、僕)は

完全にWe love 北海道になっていました。


次の日は皆で休みを取って、どこか行こうとしていたものの行き先は全く決まっておらず、

どうしようかと悩んでいたところ


今回のイベントでもご一緒させていただきました

(有)サテライトいしかりの社長様とGM様が北海道を案内してあげるよ、と言ってくださり

色々な場所を案内してくださいました。







ニッカの前で写真を撮り、

時計台を見て、大倉山ジャンプ競技場に行き、

その後は小樽で海鮮丼をいただき、

サテライト石狩さんでは飛び入りで予想会を行わせていただきました。



念願のスープカレー。


いや、もうほんと北海道凄すぎる。


どこで何食べても美味しい。


美味しいところに連れて行っていただいたので

当たり前のことなのかもしれないけど、

それにしても美味過ぎでした。


『今回って仕事で来てるんですよね。』って何度確認したことか。


北海道にハマるっていう人の気持ちが分かりました。


あっという間の二泊三日。


帰りは台風の影響もあり

新千歳空港に引き返す可能性のある条件付きの運航となりましたが、大きく揺れることもなく無事に帰阪することが出来ました。


イベントにお越しいただいたお客様、

関わってくださったスタッフの皆様。


本当にありがとうございました。


ただ!


ただ、1つだけ悔やまれることがあるとするならば、

車券で負けてしまったせいでススキノのムフフなお店に行けなかったこと。



こんなお店がいっぱいあったんだよー!!!


外から眺めることしか出来なかった。


今度は突入出来るように頑張ります。


さっ、こんなことを書いてたら

あっという間に長崎空港に着いちゃった。


今日から佐世保ミッドナイト競輪です。


皆さま宜しくお願い致します。





暑い。

暑いという言葉では片付けられないほどの暑さだ。

今日は奈良競輪場で予想会のMCのお仕事。
奈良競輪場のスタッフは僕と同年代の人が多い。

非常に仲が良いため、喫煙所などで話が盛り上がり過ぎてしまい、『あぁ、もう仕事の時間だった。』などと本番の開始時間ギリギリまで話し込んでしまうこともしばしばある。

男というのはいつまで経っても男の子。

どこそこのお姉ちゃんのパイオツが綺麗だ、
あそこはパネマジが半端ない、
最近は男の人でも秘部の毛を整えているらしい、など
会話の内容は低俗で下世話なものばかり。

そのメンバーの1人が最近ある女性と恋仲になったという話を聞いた。
これはめでたい。
タネをまいて真面目に水をやっていれば花は咲くらしい。

お祝いをしてあげようと思ったが、
別に結婚するわけじゃないんだからと考え直し、結局お祝いをすることはやめた。

とはいえ、仕事場に行けば顔を合わせるのだし
『良かったやん、おめでとう。』と言葉だけ贈るのも友人として慚無い気がする。

君のために僕は何が出来るだろう。

そうだ、我が家には
去年大量に買ったコンドームがめちゃくちゃ残っているんだった。

一箱あげたとて今年のうちに僕が使い切ることはまずないのだから、と
コンドームをプレゼントすることに。

家を出る前にクローゼットからオカモトさんを取り出し、カバンに投げ込んだ。

皆さんもご存知の通り
コンドームのパッケージというのは主張が凄い。
営みの最中、暗闇でもスグに探せるようにという気遣いなのかは分からないが、やけに派手な色の包装がなされている。

さすがに裸のままカバンに入れていると、
何かの拍子にひょっこりはんするかもしれないので、
ジャケットで上から隠し
カバンの中にしまい直しておいた。

このあたりはさすがリスクヘッジ尚之だ。

駅まで約10分歩き、
近鉄電車に乗り込み、いざ競輪場へ。

外はうだるような暑さだが、
車内は冷房が効いており、
炭酸水と共に僕の身体を内外から癒してくれる。

この近鉄電車。
始めのうちは良いんだけど、
途中からとてつもなく寒くなってくる。
そう、冷房が効き過ぎているのだ。

汗をかいたシャツが急激な冷気により冷やされ
僕の身体にへばりついてくる。

こうなると寒さしかない。

しかし、そこはリスクヘッジ尚之。
こちとら何年も前から近鉄電車に乗って奈良競輪場に向かってるんだ。

夏場の車内が寒いことくらい頭に入ってんよ。

その為に本番で着るでもないジャケットを持って行ってるんだから。

さっ、ジャケットを着ようと
カバンから取り出した瞬間・・・

ポロッ。

ジャケットに引っかかった派手な長方形の箱が
電車内にポトン。

グリコ アーモンドピーク

ではない。

『0.03 なめらかな日本産』

コンドームだ。

目の前には綺麗なお姉さん。

そのお姉さんがその箱を拾ってくれ、
『落としましたよ。
それ、私と一緒に使いますか?』

なんて言ってくれるはずもなく、
氷のような冷ややかな視線を送られたため、
かるた名人のごとく瞬時に自分で拾いカバンの中に潜り込ませた。



降りたい。
今すぐ降りてしまいたい。

が、時すでに遅し。
僕が乗っているのは近鉄電車の快速急行。
大阪上本町-鶴橋であれば一駅なので直ぐに降りられたものの
鶴橋-生駒は約25分間ノンストップ。

地獄でしかない。
冷房によって冷やされたはずの僕の身体から
大量の汗が吹き出してくる。

一層の事、
『実は私、オカモト株式会社の人間でして、
ただいま皆様方にキャンペーンで無料配布しているんですよ。』なんて言おうかとも思ったが、
火に油を注ぐだけなのでやめておいた。
変態がいると緊急通報ボタンなんて押されたら、
間違いなくスポーツ新聞とかに載ってしまう。

結局、地蔵のようにジッとした姿勢で
下を向きながら25分間をやり過ごした。

こんな思いをしながら奈良競輪場まで行ったのに
肝心の担当者が休みだってんだから
つくづく僕はついてない。

彼の制服のポケットにそっと忍ばせて
仕事場を後にした。

明日の朝、事情を知らない彼がポケットからコンドームが出てきたことに驚いて騒ぎにならないことを祈るばかりである。