こんにちは。
昨年、三菱一号館美術館で開催されていた「ガブリエル・シャネル展 Manifeste de mode」を観に行ったのをきっかけに、シャネルの世界に奥深く触れてみたくて、本を読んでみました。
今回読んだのは、山口路子『シャネル哲学 ココ・シャネルという生き方 再生版』(ブルーモーメント,2021)です。
孤児院からスタートして、生涯独身。
ファッションの勉強を本格的にしたわけでもなく、誰かについて修行をしたわけでもない。
社交界のマナーを、誰かの隣にいて教わったわけでもない。
仕事では、動きにくいもの、財力を見せつけるためのもの、派手な色のドレスなど、自分の嫌いなものは排除していきました。
戦争で布が不足している中、ジャージーに注目したら、伸縮性があるので、飛ぶように売れたこと。
イミテーション・ジュエリーを流行させたことで、ファッションと財力を切り離したこと。
外出先でも塗り直しができるように、改良を加えて、現在のリップスティックに。
両手が自由になって、内側にリップスティックやコンパクトを入れられるポケットがある、ショルダーバッグ。
汚れが目立たないように、そして足を小さく見せるようにつま先を黒にした、ベージュと黒のバイカラーの靴。
そして、1960年代にミニスカートが流行しても、スカート丈は膝を見せない丈を維持しました。
女性の体が自由に動きやすくなるように道を開いて、実用的な部分と上品な女性らしさを固く両立しているポリシーは、永遠ですね(^^♪