そんなこんなで350万円の借金を抱えた中、
働いていた会社は十数人の小さな会社であったが、
給料は世間的に見ても良い方だ。
上長との関係も良く、楽しく働いていた。
そんな時、転職の話が湧いてきた。
会社の規模からすると比べ物にならないくらい大きい会社で、
今の給料と同じくらいは保証してくれるらしい。
福利厚生を考えると大分条件はいい。
大分悩んで、上長に相談したところ一緒に仕事をしていたかったが、
どう考えてもそっちの方が条件が良いので、その気があるのであれば
快く送り出すとのこと。
悩みに悩んだが、転職することに
諸々の手続きが終わり、暫くすると退職一時金の案内が届いていた。
退職にあたり、そういったお金は出ないと聞いていたが(退職金の規定なし)
年金基金を脱退することによる一時金であった。
転職先の基金へ移行するか、一時金として受け取るか選択できたが、
一時金として受け取る選択をした。
金額は160万円
2か月経過し、無事振り込まれた。
今までの自分なら、それで遊び回っていたと思うが、
いい年になっているので、ここでリセット出来るよう少しでも前に進もうと思った。
消費者金融のB社の150万円を一括返済した。
残るはクレジットカードの200万円になった。
少し希望が湧いてきた。
そんな時、テレビで過払い金のCMを見た。
自分には関係ないと思っていたが、過払い金に時効があるとCMでしつこく流れる。
ネットで自宅近くの大手弁護士事務所のHPを見ると
相談、着手金は無料で過払い金がなかった場合も無料とのこと。
ダメ元で相談してみるかと思い立ち、
電話でアポを取り生まれて初めて弁護士と対面
まずは過払い金があるか否かを、
A社とB社から取引履歴を取り寄せ確認する作業を行いますとのこと。
弁護士に頼まなくても自分でも過払い金請求は可能だが、
最近は争うケースが多く、1年以上裁判が続くこともあるらしく
毎月1回の裁判に毎回書類を作成し、出廷しなくてはならないとのこと。
弁護士への報酬は、受け取った過払い金の約28%とのこと。
少しでも取り戻せればいいかなと思い、その場で契約することに
ちょっとだけ良心が痛むというか何なのか
消費者金融と契約する際、グレーゾーン金利とはいえ納得して借り入れしているのに
今更こんなことしていいのかなと思ったが、弁護士からそこは気にしなくて良いと
後押しされた
①弁護士事務所との契約書を記入
②A社、B社への過払い金請求を弁護士に委任する委任状の作成
③注意事項の説明
・新たな借り入れは控えて頂きたい
・A社、B社から直接連絡があっても弁護士に連絡するようにお願いし
それ以上の対応をしない
※過払い金請求の動きが分かると、金利を0にするから請求しないよう
和解を持ち掛けたりすることがあるらしい
等々
1時間程度で手続きは終わり、長丁場になると思いますので焦らずやりましょう
と話をし、弁護士事務所を後にした。
お金は一切かからなかった。
因みに、クレジットカード会社への過払い金請求も行えたのだが、
A社、B社は完済している会社への過払い金請求であったのに対し、
まだ借金が残った状態で過払い金と相殺しても、借金が残ってしまうらしく
その場合、任意整理扱いとなり所謂ブラックリストに載り
クレジットカードが作れなくなったりするとのこと。
5年くらいはそんな状態になるので、
まずは完済しているA社とB社のみ行うことになった。
後は過払い金がどのくらい発生するのか連絡待ちとなった