生きてるうちに会いましょう ♬未来は霧の中に ユーミン | ☆ Pingtung Archives ☆

☆ Pingtung Archives ☆

60代おばちゃんの徒然です。映画やドラマ、本、受験(過去)、犬、金融・経済、持病のIgGMGUSそして台湾とテーマは支離滅裂です。ブログのきっかけは戦前の台湾生まれ(湾生)の母の故郷、台湾・屏東(Pingtung)訪問記です。♬マークは音楽付き。

5年に一回ぐらいでしょうか、飲み屋から電話をくれるかつての職場の先輩がいます。

かかってくるのはきまって、もうひとりの同僚と飲んでいてそろそろ帰ろうかという頃。


(関西弁)Pingtungさん? 久しぶり。

今ね、〇〇さんと飲んでてさあ、Pingtungさんどうしてるかなってことになってね。元気してるの?

 

まあ、なんとかやってます。

 

お子さんいくつやったっけ。

 

ようやく中学生です。

 

そうかー。まだ先が長いな。

(同じチームの)△△はどうしたかな。知ってる?

 

△△ちゃんは結婚して、もう子供がいます。

 

あ、そう。(同じチームの)□□は?

 

□□さんは、離婚して再婚してまた離婚したらしいです・・・

 

そうかー、□□もなにやってるんや・・・

 

・・・・とまあ週刊誌的な会話をしたあと、

 

いや、懐かしくて電話したんだけど、出てこれんよね?(←そう思うならもっと早く電話して)

 

ちょっと遅いから難しいです。

 

だよね、こっちももう帰り際やからまた今度会いましょう。

 

で終わってまた5年後ぐらいに同様の電話がかかってくる、というパターン。

 

でも今回は違いました。

 

ほな近いうち、生きてるうちに会いましょう。

 

と電話をおいたのが1月下旬。

 

「生きてるうち」について思うところあったのでしょう。

ほんとにひと月もしないうちに再会となりました。

 

再会の場所は渋谷宮益坂の天狗。

四半世紀ぶりぐらいでしたが、驚いたことに、60代後半と70代に入った先輩方の見た目は変わらず。

ふたりとも年金暮らし、といいつつ、70代はどうやらまだ(ボケ防止程度に)仕事をしている様子。

 

そこで出たのはかつての同僚の相次ぐ訃報。

みんながん。

抗がん剤や手術でいったんはよくなり、以前とは打って変わった健康オタクの生活に勤しんだのに結局、ということらしい。

23年にわたる闘病の末亡くなった人や女性で60才を目前に亡くなった人も。

 

当時のことが走馬灯のように蘇ります。

毎日、朝3時まで飲んで家に帰り、ソファで仮眠を取り、数時間で起きてシャワーを浴びて7時半には出社。

亡くなった人のギリギリの生き様を思い出します。女性にももてました。

60才を目前に亡くなった女性にはたしか、うちの子と同じような年頃の娘さんがいたはず・・・

 

この職場、業務内容はカッティングエッジでしたが、カルチャーはザ・昭和。

セクハラパラダイスで、今なら訴訟だらけだったかもしれません。

 

当時、女性の数が極端に少なかった職場で、平気で女性社員のプライバシーや容姿、年齢を肴にお酒を飲んだり、誰と誰がつき合ってるなどと根も葉もない噂をたてたり・・・。

私自身もオジサンたちに陰で何言われてるかわからないな、と思いつつ、途方もない額の予算達成に追われて考え込む暇もエネルギーもなかったというのが実情。

 

時折、ニューヨークオフィスの同僚(日本人女性)とその話題になり、ニューヨークとの対比で

 

信じがたい

日本終わってる

何時代かよ~ 

 

などと毒づいたものです。

現に、当時(四半世紀前)でもニューヨークオフィスでは、市場に激昂したトレーダーが「〇ァック」とか「〇ァッキング△△」などと言っただけで、「その言葉をきいて不快だった」という女性社員が(涙ながらに)コンプライアンス部署に通報すれば社内裁判のようなことになり、処分を食らうことが日常茶飯でした。

 

そっちはそっちで 暇だな と笑いがこみあげます。

何でもルールで仕切ろうとするアメリカ式も滑稽ながら、セクハラへのリテラシーがいっこうにあがってこないわがニッポン男性の幼さにはある意味脱帽です。

 

だって、このたび宇宙飛行士の候補になった米田あゆさんについて日本メディアが伝えるキーワードが

 

「ヨット部のマドンナ」

「優しい雰囲気と京都弁で人気」

「天然ボケ」

 

ですよ!!ニヤリニヤリニヤリ

東大医学部を卒業して最年少で宇宙飛行士候補になった外科医のことを紹介するキーワードでしょうか・・・

 

インタビューも

 

「家族構成やパートナー・子どもの有無は?」

「若い女性という観点から、宇宙開発の事業にどんな貢献ができるか?」

 

だものニヤリニヤリニヤリ

悪気がないのはわかりますよ、はい。

でもこれがメディアの第一線で働く人の意識かと思うと暗澹とした気分になります。

こんな記者、アメリカなら炎上して退場ですね。

 

 

話が脱線しました。

命に限りがあることをかみしめ、昔の職場のセクハラを懐かしむ記事のはずだったのですが、宇宙飛行士の記事がイタ過ぎてついつい言及してしまいました。

 

時を経て、そんなセクハラ職場も今はただ懐かしいだけ。

いいことしか残らない人の記憶ってありがたいものです。

そして、連絡をくれることをありがたいとも思います。

飲み会はものすごく盛り上がり、再会を約束してお開きとなりました。

 

アポロ宇宙船の月面着陸をうたった曲。

ある日目覚めるとぉテレビジョンには~月を歩いてるぅ飛行士がぁいた~

ユーミン、声が出ないので本来のよさが伝わりません。雰囲気だけ。