はじめまして。Pingtungです。
Pingtungは漢字で「屏東」。台湾の最南端に位置する県と県庁所在地の名前です。
当ブログはこの屏東市を中心とした戦前(日本統治時代)の台湾のこと、そしてそこから戦後引き揚げてきた日本人のことを中心に、私的な記録として、あるいはご興味のある方との情報のシェアを目的に記事を投稿して行きたいと考えています。
台湾の調査は、昭和7(1932)年、屏東生まれの母のために始めましたが、調べるうちに母や祖父母、曾祖父母の歩いた道のダイナミズム、ひいては台湾という植民地の特異性にまで想いを馳せることとなり、歴史オンチがはじめて歴史に興味を持ち、調べ物をするという珍しい展開となりました。調べるほどに、それまで抱いていた『最果ての地』『大日本帝国の植民地』というちょっとタッチしづらいイメージが覆され、『台湾クール!』と思うようになりました。インフラも、街も、教育制度も、おそらく内地に勝るとも劣らないものが築き上げられていた。それは、大日本帝国の威信にかけて行われた、身の丈に合わない投資だったと思われます。
その台湾における植民地政策の光と影に翻弄され、珍しい経験をした家族の一員なのに、今まで知らなかったなんて残念すぎる。こんなことなら、祖父母が生きているうちにもっと詳しく話をきいておけばよかった・・・。後悔先に立たずですが、今はネットという武器があり、結構いろいろなことがわかってきました。戦前から戦後にかけての小さな家族のストーリーを少しずつ綴ってみます。