パクリと言われようが | 上海の欧州系企業で働く平社員の日記

パクリと言われようが

おはようございます。上海某ホテルでの朝です。昨日の夕方に上海に戻ってきました。今日が上海滞在の実質最終日。明日のフライトで日本へ帰ります。

昨日は、午前11時半頃に村を出発して、手配した車で直接合肥火車站へ向かいました。上海行きの動車に乗る訳ですが、元宵節の翌日ということで、駅前と駅の中はものすんごい混雑になっていました。押し合いへし合いになりながら、何とか列車に乗り込みます。

これだけの混乱っぷりは、相当久しぶりの経験ですね。

ところで、上海まで3時間半ほどの道中、最高速度250キロで走るわけですが、南京南(運転停車で乗客の乗り降りなし)のように、建設中の京沪高铁(北京上海間の高速鉄道)の駅を通るかと思えば、蘇州や無錫のような在来線の駅に止まったり、昆山南みたいに高鉄専用の駅に止まったりしていることに気づきました。

中国の新幹線は、元々、日本の新幹線のパクリなんて言われていましたが、元はパクリだろうが、中国は複雑に絡み合った在来線と高速鉄道専用線の間を行き来しつつ、最高速度250キロでそれなりに安定運用できているという事実は、きちんと認識しておいた方が良いと感じましたね。

何が言いたいかというと、たとえば在来線と専用線を行き来するなんてことは、日本の新幹線では基本的にない事(レール幅が違うので当たり前)ですが、でも中国は独自で編み出したか、どこか他の国から学んだかして、それが普通に出来ているわけです。

なので、中国の新幹線技術が、どこどこの国に輸出なんていうニュースを聞いて、反射的に「どうせパクリ」と思考停止に陥るのは危険ですね。そんなことをしている間に、彼らは実績をドンドン積み上げていく訳ですから。

何も日本の技術を否定するつもりはありませんが、日本の技術は世界最高だよ!と言うだけで売れると思っているのは、「どうせパクリ」と同じぐらい思考停止なのかもしれないと思った中国版新幹線の車内なのでした。