アレも再利用 | 上海の欧州系企業で働く平社員の日記

アレも再利用

おはようございます。今日は日本では建国記念日で祝日ですよね。ここ数年、日本の祝日とは無縁で過ごしてきましたが、もうすぐ日本のカレンダーで働く日がやってきます。

関東地方は雪という予報が出ていたそうですが、実際はどんな感じでしょうか?こちら、安徽省某所も昨日の天気予報では、雪とのことでしたが、降ったのは昼過ぎぐらいまで。朝方に木々や建物の屋根にうっすらと白くなりましたが、その後気温が上がったのか降り終わる前に溶けちゃってましたね。1月下旬に上海で降った雪よりも少ない感じでした。

この年になっても、雪が降ると聞くと少しテンションが上がってしまう大人げない3X歳です。(←今更隠すなw)

たびたび書いているように、ここは農村。当たり前ですが、大半の家では、農業で生計を立てています。昨日の朝、まだ雪が降っている時間帯に外を見ると、畑で作業をしている人がちらほらと見えました。うちの義父も畑に出ていたみたいです。

これは、昨日が旧暦のしきたりで何かする日と思っていたのですが、そうではなくて、単純に雨の日に肥料をまくと、その養分が地下に浸透しやすいというのが理由とのこと。なるほどねぇと妙に納得。

「農業もなかなか奥が深いなぁ」と薄っぺらい言葉が頭の中に浮かびましたw

ちなみに、この周辺では、化学肥料は多用しておらず、代わりに人から出る・・・(以下略w)は肥料として再利用しています。

トイレが水洗ではないのは、そのあたりの理由がある訳ですね。

ちなみに、特定の作物だけを作っている感じではなく、米、野菜、綿花、落花生などを栽培している家が多く、ほとんど機械化はされていません。その代わりに近所の家数軒と共同で牛を一頭飼っていて、農作業に使っているようです。なので、納屋の中を覗いてみると、たまに大きな牛(推定1トン)が、草をムシャムシャ食っているところを見かけます。牛の面倒を見る「牛当番」ってやつですね。

自分の見たこの村の様子をもって、中国の農家の平均値と見なすのは乱暴だとは思いますが、まだまだ人手に頼る部分が大きな、比較的小規模な農家が多いのではないかという印象を持ちました。機械などを入れて効率化するのも短期的には難しいと思います。機械の購入費用、あとは燃料代などの維持費を今の安い農産物買取価格、かつ現在のような小規模経営でカバーするのは、相当難しいはず。

ここ最近、上海で買う食料品の価格も値上がりが続いているので、おそらく農産物の買い取り価格は、(農村部の不満を和らげるためにも)少しずつ切り上がっているのでしょうけど、短期的に中国の農業が劇的に変わることはなさそうな気がします。何せ、都市と農村部の経済格差が、今のところは、中国の強い競争力の源泉になっている訳ですからね。

朝から小難しい話はしたくないので、このくらいにしておきますが、このお国が農業に対してどういう舵取りをするか?これは対岸から(笑)注視しておきたいと思います。