巨大な花崗岩といくつもの滝が織りなす西沢渓谷を夫と歩いてきた。
 かなりの年配登山家もちらほら、遊歩道で山のあいさつを交わし、何回も嘆く夫。

 「あと十年も二十年も歩けるね!」

 紅葉がまだこれからだが、秋空も渓谷もうっそうと茂っている森もとても素晴らしい。
 癒されて、上機嫌なデブオバサンは約束した。

 「歩ける限り一緒に歩こう〜」

 この昔、出不精な夫を外に連れ出すには一苦労!
 私とのハイキングで、少しずつ脚力に自信を持てるようになり、今は月に最低一回、そこら辺の山を越えている。
 いつしか山好き夫婦となったよ。
 山を通じて一緒にダイエットできると信じ、お山を背景に今回も痩せて見える写真をたくさん撮れた😎
 
 家では我慢したり包み隠したり、あまりはっきり意見を言い合えなかったりする。
 しかし、雄大なお山の中、一緒に無人の山道を長時間テクテク歩いたら、よくお互いの姿を確認し合い、よく力合わせ、よく喧嘩もするから、下山したらいつもスッキリ!
 山行のしんどさも手伝って、日常生活では強く感じない絆みたいのが岩場や滝沢や鉄の手摺りにあちこち散りばめて見え、お山の古木たちの立派な蛸根っこと絡みあって、一回二回、三回四回とだんだん太く大きくなり続けていくようだ😜

 家路に向かう無言の時間が好き。
 帰るところは一緒!
 一緒に帰れるんだよ😊

 ありがたい🙏

 万物流転に
 合掌🙏