最近、ある選択の前で、少し足が止まっている。

   今年のアジアオープン・プロアマ戦に、

    出場するかどうか。

       この迷いは、

   「自信がないから」でも

    「挑戦が怖いから」でもない。

      四年前、村田先生に頭を下げて、同じアジアオープンのプロアマ戦に踊らせてもらい、ルンバサンバで賞状をいただいた。

  空気も、音楽が流れる前の緊張も、フロアに立った時の重みも、私はちゃんと知っている。

  だから今回の迷いは、とても静かで、

そしてかなり正直なものだ。


 村田先生のことを覚えている人も、きっと多いと思う。

 現役を退かれる時の引退デモンストレーションで踊られた曲、

「The Last of the Mohicans」。


 あの日、私は客席にいた。

 音楽が流れた瞬間、

 「これは“最後”というより、人生そのものだな」

 そんなふうに感じたことを、今でもよく覚えている。

  技術を見せるための踊りではなく、一人のダンサーが積み重ねてきた時間が、そのまま身体から滲み出ているような踊りだった。

 その瞬間、私はこの曲に、完全に心を持っていかれた。

 その後、本当に村田先生と一緒に、アジアオープンのフロアに立つことになったり、あの舞浜のプロアマ戦で結果もいただいた。

 今振り返ってみても、あの時間は、私のダンス人生の中で、確かに「肯定された瞬間」だった。

 そして今。

 今回、私が迷っている理由は、とても現実的だ。

 ひとつは、もう村田先生とは何年も一緒に踊り込み練習していないこと。

 もうひとつは、出場すれば、立ち見だけど、憧れの海外選手たちの観戦パスがもらえること。

 少し打算的で、

 少し未練がましい。

 でも、正直!それも本音だ。

 そんな気持ちを抱えたまま、私は自分に問いかけていた。

 「今、もう一度この大会に出る理由は、何だろう?」

  勝ちたいのか。

 それとも、プロアマ戦の舞台と完全に別れる勇気が、まだないだけなのか。

 そう考えた時、私は別の選択肢を、自分に許してみようと思った。

 競技に出なくても、踊り続ける道は、きっとある。

 今年2月15日、「The Last of the Mohicans」を使って、ラテンショーとして何とかイベントのステージに立つ。

 競技ではない。

 でも、逃げでもない。

 それは、四年前の自分への返事であり、

あの日、ステージ中央に立っていた素晴らしい村田先生たちへの、静かなオマージュだ。

 もしよければ、その瞬間を、どこかで見届けてもらえたら、うれしい🙇‍♀️

    同じくプロアマ戦のフロアに立ったことがある方なら、きっと分かる感覚だと思う。

 もしそうなら、一言でも残してもらえたらうれしい。




村田先生の振り付けを恐れ恐れながら踊ってみた





村田先生の神リードで何とか一曲を