八田與一は、かなり日本人にも台湾人にも知られているが、彼と同じ時代にもう一人、台湾の水害、灌漑を救った人物がいる。鳥居信平。私は全く知らなかったのだが、屏東に行くと知った静岡出身の友達が、こんな人がいるよと新聞の記事を送ってくれた。
その時はまだ日本にいて、屏東といえど広いからそのうち・・・と記憶の片隅に置いていた。
ふとサイクリングのつもりで訪れた場所で、その彼の銅像を期せずして目にした。
林後四林平地森林園區
http://recreation.forest.gov.tw/FP/FP_1_1.aspx?FP_ID=06001
東京ドーム約210個分の広さ、約1000ヘクタールの広大な土地が森林公園になっている。その空間に屋外アート作品が点在する。
日本統治時代、ここはサトウキビ畑だったが、現在は台湾林務局が整備した平地森林園区の一つとなり、生態系を重視した造林を行い自然に還そうといういう取り組みを行なっている公園。
貸し自転車があり、園内をサイクリングできる。あちらこちらに休憩所が設けてあり、週末は多くの家族連れがピクニックを行っていた。
そこに鳥居信平が作った地下ダムの実物大の模型が展示されている。公園の待合所の大きな壁一面にダムの仕組みとその経路がパネルで紹介されている。
日本の記事には台湾の中学の教科書で紹介されるくらい有名人だと書いてあったが、周りの台湾人に聞いても誰も彼のことは知らなかった。中学の教科書に書かれていたのはかなり前のことなのかもしれない。ー八田與一はみんな知っていた。これは一説にあるように、鳥居氏は民間企業の仕事の一環としての功績で、八田氏のそれは公共事業で規模も大きなものだったからかもしれない。
しかし、地下に作られたため、派手さは全然ないが、「川の底に侵み込んだ地下水は途中の土砂を通る過程で濾過されるので、大量の澄んだ水がここに集まってくる。どんなに豪雨が降ろうとも水は濁らない。また普通のダムと違って、もともと地下に埋められているから、底部に土砂が溜まることもなく、メンテナンスにも手間がかからない。動力もいらず、環境破壊もない。」とはなんとエコ!台湾の水道の水は建物のタンクに貯水しているので、残念ながら飲むことができない。こんなに綺麗な水が溢れているのにもったいないなぁ・・・
https://www.mag2.com/p/news/251140
今もこのダムシステムは「二峰圳」と呼ばれ、いまでも使われ來義から林邊鄉一帯の土地を潤している。
https://www.roc-taiwan.org/jp_ja/post/26919.html
鳥居信平の作ったダムのシステムは中国語だけど、この動画がわかりやすい
https://www.youtube.com/watch?v=27QfFHy-R5Q








