キリマンジャロ以来のちょっと本格的山登り?ハイキング?
今回はなんだかあいつとの休みもあまりかみ合わず、合計5日間のスイス旅行となる。
そして、やはり当然私が全てを決定し、全て手配をした。
そろそろヨーロッパアルプス旅行会社でも開けるだろうか。(いいや。まだまだ、行ってないとこが山ほどある。)
フライトと、町中のホテルは、WEBで当然予約可能であるが、山小屋の予約手段は、電話のみ。
これは、なんだか日本とも似ている。
基本的に、山小屋は登山客を断ることはできない。断る=死につながることもあるからだ。
ヨーロッパアルプスの山小屋は、日本の山小屋よりは予約を必要としているが、どこもいいかげんなものだ。名前と人数と日にちくらいしか聞かない。
そして今回は特に9月半ばでもあったので、なんと予約をした1か月前の時点では、もう小屋を閉めているかもしれないからと予約を受け付けてくれない山小屋が1軒あった。
私がここ数年来、とても行きたかったヘルンリヒュッテである。
出発する前の週末に電話したら、まだ開けているとのこと。
一応宿の確保ができたようだ。
実は当初、山小屋4泊、空港でシャワーという超スパルタ登山をする予定でいた。
だがしかし出発する2日くらい前から天気予報をチェックしているとなんだか旅行後半の天気がそれほどよくない雰囲気になっている。
ということは、4日間シャワーなし+雨もしくは雪でどろんこで電車にのるはめになるのかと思うと、スパルタ登山計画があっさり出発日前日に、最終日のみ豪遊ツアーに変更となる。
やはり4日間もシャワーを浴びず、かつ雨、風、雪でどろんこぐちゃぐちゃ状態で空港まで行くことにしないでよかった。
今回もフライトはスイスエアーにて。私はスイスエアーも結構好きだ。
だがしかし、UKに来た当初は、格安航空会社の破格な安さに驚愕し、よくEASY JET等を利用していたのだ。かなり前に予約をすれば、スイスまで片道20ポンドとかなんだかわけわからない値段で行けるのだ。
そんなこんなでよく利用しており、ついうっかり母親もEASY JETに乗せてしまった。それがEASY JET禁止令発令の発端となる。
母親によるとまず客層がよくないという。確かに母親と乗ったフライトには、うーーーんと首をかしげたくなるような人たちが結構いた。
そして、客層がよくないということは、事件、事故に巻き込まれる可能性が高いというのだ。
もっともだ。
ということで、私はそれ以降EASYJETには乗っていない。
だがしかし、最近はスイスエアーとかでも”ええ”という値段でチケットが購入できる。
今回は予約が1か月前くらいだったので、多少高くなってしまっていたが、ヒースロー、チューリッヒ往復で150ポンドぐらいである。
日本だと国内線の片道くらいの料金だろうか?
話は変わり、私はこのような旅行に行く時は、自分の整理のためにも旅程表を作成して、宿泊する山小屋、連絡先、予算。持ち物を書いて、同行者(まあ、ほとんどの場合あいつだが。)に渡している。
それなのに、あいつは前日の夜に明日の朝何時のフライトか聞いてくる。
”朝6時フライト。4時には出発。旅程表渡しただろうが”
と不機嫌に答えると、
またこんなわけわからない時間にでるのかと、多少怒り気味。
しかたないのだ。
私が決めたのだから。
かなりの確率で、ホリディ前はなぜか死ぬほど忙しくなるのだ。
今回もやはりめちゃくちゃ状態となり、家に帰ってきたのは9時か10時くらいだったか。(イギリスでこんな時間になるなんて、ありえないのだ。)
11時ぐらいにご飯を食べ終わり、明日のフライトのチェックインをし、かつ最終日の宿泊も普通のホテルに変更し、最終パッキングとかをしているとなんだか1時くらいになっている。
はあ、あと3時間も寝れないやと思いながらも、深い眠りにおちて行く前に起床時間となる。
そして、今回は驚くべくあいつが自分から起きてきたのだ。そして、私の強硬な指示に従いパッキングも前日に澄ませていたのだ。
これに関してだけは、あいつを褒めなくてはいけない。
しかしながら、私の読みが甘かったのか4時すぎに出発はしたのだが、空港の駐車場に車を預け、空港に着いたのは5時15分くらいだったか。
一応間に合ったようだが、フライト2時間前に家をでるのは、少々危険である。
やはりフライトの2時間半前には出発するようにしなくては。
そして、フライトではいつも通り離陸する前から席に座った途端、大爆睡。離陸で、多少うつらうつら目を覚ますが、やはりしばらく大爆睡。この深い眠りがとても心地よいのだ。
それからしばらくたつとスイスエアーの機内サービスが始まる。
EASYJETなどでは、ドリンクなど全て有料だが、スイスエアーはそんなケチくさいことはない。
朝一フライトでは、いつもおいしいコーヒーと品のいいマフィンをいただける。
このマフィンのレベルが高いのだ。イギリスのデザートと大違いで、控え目な甘さ。質のよい材料を使っている気がする。
大爆睡していてもなぜかこの時間にはしっかり目を覚ます。一度も逃したことはない。(はずだ。)
そして、また深い眠りへと落ちて行き、チューリッヒの空港にいつのまにか到着している。
ZERMATTには、ジュネーブからもチューリッヒからもどちらからでも行くことができる。
前回のツールドモンブランの時はジュネーブしか選択できなかったので、今回はチューリッヒを使ってみた。
あいつも気づいたようだが、チューリッヒの空港は、シンガポール空港並みによい感じなのだ。
ジュネーブ空港、ヒースロー、成田は、どんくさ空港なのだが、チューリッヒは、到着するだけでなんだかわくわくする空港だ。
バスで空港ビルまで移動させられたにも関わらず、バスに描かれているスイスの山々を見るだけで、もうスイスにウエルカムされている気になるのだ。
スイスの入国は、至って簡単。
入国管理のおにーちゃんたちに
”こんにちは”
とか言われて、あっさり入れるのだ。
私なんていつもザックをしょって、ださい登山ルックのため、何できたのかとかもあまり聞かれない。
空港からでると次は、鉄道だ。スイスの鉄道システムは、本当に素晴らしい。定刻であることなどは、日本も同じであるが、まずWEBサイトが素晴らしくわかりやすい。
そして、チケット係りの人々も非常にトレーニングされており、旅行者の要求を先読みし、素晴らしい対応をいつもしていただける。
今回もイギリスでは決して受けることのないレベルの高いカスタマーサービスをしていただき、感動する。今回は私たちが購入しようとしていたチケットよりも、安いスイスカードというのを進めていただいた。
だがしかし、よーーーーく考えるとこんだけスイスに行っていて、スイスカードの方が安いって今回初めて案内された!?
けどたしか前まではスイスカードの方が高くついたような気もするし。。。
深く考えるのは、やめよう。単純に今日のあの女の子の対応に乾杯!
電車に乗る前に、とてもひかれるあるお店を発見。
なんだかとてもおいしそうなものを売っている。プレッツエルだ。今までなんだか固いものしか食べたことがないので、それほど私の中での魅力度は高くなかったのであるが、なんだかここで売っているのはとてもおいしそうなのだ。
まずでかい!私が知っているプレッツエルの8倍くらいの大きさだ。
電車に乗る前にプレッツエル1個とコーヒーを購入し、列車に乗り込む。
電車には、ほとんど誰も乗っていなかった。
私とあいつぐらいしかこの車両にいない。
ということで、まずプレッツエルとコーヒーをおいしくいただいた。
このプレッツエル♡ 最高だ。そしてなんとあいつも気にいったらしい。食べ物の好みが真逆の私たち2人に、おいしいと思わせるこのプレッツエル。これはすごい。
久しぶりおいしもの大発見であった。
プレッツエルをいただいてから、はてまた二人で大爆睡。
乗り換え駅のVISPまで約2時間ほど。意外と時間かかるのだ。
そして、VISPからは、登山列車の一歩手前みたいので、Zermattまで一時間。
この間の1時間は本当に素晴らしい景色の連続だ。
ちなみに今回は、テレビカメラが同乗しており、車窓の風景を撮ったり、音も録音していた。
あれはいったい何だったのだろうか。
そしてまたまたZERMATT到着~。かれこれ1年以上ぶりだが、なんだかもう何回通ったかわからないくらい来てしまっている。
今回で、行きたかったところは全て網羅したはずなので、新たなヨーロッパアルプスハイキングの地を開拓せねばならない。
ちなみにヨーロッパアルプス山小屋100という本を実は購入済み。
この本のはじめのページから順番に行ってみるか。
ZERMATTとは、ある日本人奥様曰く”姥捨て山”。。。。。日本人観光客が、本当に多いのだ。町中にも日本語があふれ、電車のアナウンスも英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、そして、わが日本語が流れるのだ。
しかしながら、今回はいつもよりも日本人が少ない気がした。
それからZERMATTの街もいつもより人が少ないようだ。
よくよく考えてみると9月の半ばに、来たのは初めてかもしれない。
9月にもなるとZERMATTの観光客も少なくなるらしい。しかし、12月からはスキーシーズンでまた盛り上がる。
ZERMATTに到着してからは、おまちかねのランチである。
朝からスイスエアーのマフィン、プレッツエルぐらいしか食していないので、お腹がすいたのを通りこしてなんだかよくわからなくなっている。
ランチのレストラン探しに、手間取ってしまった。疲れていたからどこでもよかったのだが、このやばい登山ルックでは、入れるところはかなり限られている。
それでもなんとかこじんまりとしたレストランに入れてもらえた。
あいつはROSTIとソーセージに玉ねぎソースがかかったもの。異様においしそうだった。
私は、それほど食欲がなかったので、トマトソーススパゲティにしたが、あいつと一緒にすればよかったとかなり後悔。
ランチをいただき、それからは今日の宿泊地FLUHALPへ向かう。
私は、ここの山小屋のご飯が世界の山小屋の中で一番おいしいと思っている。
初めてここに宿泊した時には、フルコースのディナーに感動したものだ。
日本の山小屋とは全く次元が違っている。
FLUHALPまでは、徒歩ではなく、ずるをして、ケーブルカーを乗り継いで、ブラウヘルトという駅まで行く。そこからは30分ぐらい徒歩である。
初日は楽々散歩のはずだったのだが、なんだろう、寝不足だからか、この標高のせいだろうか。FLUHALPまでの30分のゆるい散歩でも結構疲れてしまった。
やはりもう歳なのだろうか・・・。
前回来た時は、あいつが初高山病で、苦しがっていたが、今回は大丈夫なようだ。あいつも成長したのだろうか。
そして4時くらいに、山小屋到着。
とにかく昼寝がしたかった。
山小屋では、ぷりぷりしたおねーちゃんが出てきて、受付してくれた。部屋番号だけを教えてくれるので、自分でそこまで行って、ベットに倒れる。
ここの山小屋は一応ベットもあり、新しいシーツもついているのだ。
ここは山小屋とホテルの中間くらいな感じである。
ちなみに、超マッターホルンビューである。周りには何の建物もないし、このマッターホルンビューはすごい!
ゴルナーグラードという観光客がうじゃうじゃいる展望台とホテルがあるのだが、そこからのマッターホルンは何だかあまり美しい形をしていない。
このちびっこ山小屋から見た方がきれいだと私は勝手に思っている。
とにかく眠かったので、マッターホルンもそこそこに夕食までまた大爆睡。
実はここの夕食は普通7時かららしいのだが、あのおねーちゃんから”お腹すいてるか”と聞かれ、”すいている”と答えると夕食の時間を6時半にしてくれたのだ。
そして6時半きっかりに下に行くと、
実は他の団体客が今到着したばかりなので、夕食は7時になるということ。
おお、そうかい。
そんでは、外の照らすで乾杯といくかということで、陽が少々影ってきた小屋のテラスでビールをいただいた。
ああ、最高。
今日は、たいしてがんばっていないが、早起きして、ここまで来たご褒美ということにしておこう。
今日の宿泊客は、私たち2人とあと20人ぐらいのおじいちゃんグループであった。
テラスで飲んでいると、そのうちのおじいちゃん1人が近くにいたので、なんだかお話をした。
はじめ元マッターホルンレスキュー隊と言われ、信じかけたが、どうやら彼らはフィットネスクラブのような飲み友達らしい感じであった。
今回はこの山小屋目指して、みんなで来たらしい。
このおじいちゃんはチューリッヒ近くのウースターという町から来たという。
ウースターと聞き、”え !イギリス?”と思ったが、チューリッヒにもウースターという町があるらしい。
ウースターには、日本人がたくさんいるらしく、おじいちゃんの工場にも日本人がいるとかいないとか。といことはおじいちゃんは日系企業にいるのか?
おじいちゃんが話していることはわかるのだが、おじいちゃんは私たちの質問をほとんど理解してくれない。
耳が悪いのか、それとも私の英語がひどいのか、、、おそらく後者であろう。
ひとまずなんだかんだして、夕食の時間になった。
まずはスープだ。
かぼちゃポタージュ♡
インスタントとかではなく、野菜のおいしさをいかしたこれまた絶品♡スープだけでかなり幸せ気分に。
やはりここは私のことを裏切らない。
次は新鮮な野菜サラダだ。
ここは、山小屋とはいえ、ロープーウエイ駅から近いし、車で物資を運ぶことができるので、こんな贅沢ができるのだ。
そして、メイン、デザートと続く。
この夕食を食べるためにこの山小屋にきてもいいとまで思っていたが、今回は期待があまりにも大きすぎたからか、メインは少々期待外れとなってしまった・・・・・・・。
けどほんとおいしかった♡これもここ最近まじめに働いたご褒美のはず。