僕は人の話が聞けません。
短い話なら懸命に集中してどうにかなりますし、
1対1など、聞き返せるような状況だと問題ありませんが、
大勢人がいたり、話を遮ることの出来ないような場合、
すぐに他の事に意識が移ってしまい、話の意味が分からなくなってしまいます。
また、電話も苦手です。
近くで他の人が喋り始めたり、
何かが視覚の中に飛び込んできたりすると、
そちらに簡単に意識が移ってしまいます。
こんな有様ですから、本当に小さい頃から苦労しました。
学生時代は、授業が全く理解出来ませんでした。
しかし、これはそれほど大きな問題にはなりませんでした。
学生は、授業を聞いていなくても、ペーパーテストで良い得点を取ればいい訳です。
無論授業を聞いているのが、良い得点への一番の近道なのでしょうが、
それが唯一の方法ではありません。
授業時間以外に、参考書相手に必死に勉強しさえすれば、何とかなりました。
暗記が苦手ではありましたが、そのかわりに論理的思考が得意であったため、
集中が途切れたら終わりである「英語のリスニング」を除くと、
人並み以上の得点をとることも不可能ではありませんでした。
しかし。
社会人になると、そうは行きませんでした。
上司の命令が理解出来ない。
会議の話題が理解出来ない。
電話で取引先の話を聞き間違える。
報告をしていても、聞き返されると言葉に詰まる。
これでは会社員失格です。
勤務時間外に努力して追いつこうとしても、
「残業代目当てだ」と看做され、考課は悪くなるばかり。
お陰で、どんどん卑屈になり、そして普通の話ですら聞き返すことができなくなり・・・・
僕は、典型的な「勉強は出来るが仕事が出来ない」タイプでした。
では、この状況をどうやって乗り越えたか?
それは。
「海外に出ろ」
・・・・ワンパターンで申し訳ない。
しかも、この問題に関しては、
「日本語ですら人の話が理解出来ないのに、
外国語だったらもっと理解出来ないじゃないか!」
という突込みが当然だと思います。
しかし。
ここで、逆転の発想です。
「外国語だからこそ、理解出来てなくても仕方がないと思ってもらえる」
仕事上、「人の話が聞けない」事で最も問題になるのは、
取引先との商談の際でしょう。
何度も何度も問い返すことが出来ませんから。
しかし。
僕の会社には通訳専門の人がいます。
しかしこの人とて、日本語が幾らうまいとは言っても、所詮外国人。
どれだけ流暢な通訳をしても、僕が「は?」と問い返したりすると、
「自分の日本語が悪いのか」と思ってくれるんですよね。
勿論、取引先の人も、通訳の責任だと思ってくれる。
何度も何度も問い返しても、それによって僕の評価が下がることは一切ないのです。
(通訳さんには申し訳なくて、その分給料を弾んでいます!)
どうせ出来ないのなら、出来なくても当然の環境に行けばいい。
人の話が聞けない皆さん。
是非海外に行きましょう!
