”骨肉の争い”とは直接血のつながっている
人同士の争いのことを言います。今の時期に
この言葉を出すとほとんどの人はピンと
きていることでしょう。
大塚家具の創業者である会長と
実の娘である社長が経営権をめぐって
争っています。
会長には長男がついています。
社長には次男や次女がついています。
家族を真っ二つに割って争っているわけですが
外から見れば注目が高くマスコミの格好の
餌食になっています。
会長は自分が築いてきたビジネスモデルを
続けていくべきだと主張しているようです。
会員制にして高級家具を新婚さんなどに
大量に買ってもらう手法です。
その時代は古いと反論している社長の
ビジネスモデルは会員制をやめて展示場を
設けて、お客さんに来店してもらう方法です。
だいぶ前に大塚家具に行ったときに
その値段の高さに驚いたことがありました。
きっといいものなのでしょう。
いい家具を持つのがステータスだった時代から
機能を重視する時代になっていると感じます。
ニトリやホームセンターで家具を揃える若者も
増えています。
ぼくは大塚家具の争いを古い考えに縛られた
会長の欲というか我というものが出ているように
思います。
次の世代、また次の世代にバトンタッチしていくのが
経営者の大事な仕事のひとつだと小さな町工場の
義父は教えてくれました。
そして、義父は見事に次の世代にバトンタッチしました。
「おれは”おっさん”でええねん」と会長職につくことを
固辞していました。会長になったら社長が自由に出来ないし
社員が社長の言うことより会長の言うことを聞いてしまうと
いうのが”おっさん”になる理由だそうです。
酒を酌み交わしながら「せめて”おやじさん”って言ってもらいや」
というぼくを笑いながら「ええねん、ええねん。」という義父が
ぼくには輝いて見えました。
大塚家具と比べたら義父がやってきた工場は小さい
ものですがぼくが見本にしたいのは圧倒的に義父です。
なにより”骨肉の争い”は見苦しい。