子育て支援センターの赤ちゃん広場デビューをしたときのはなし。
大きなお兄ちゃんが来た。ハイハイはおてのもの、つかまり立ちしつつ、腰をあげて手足を伸ばした四つん這い歩きはもうすぐ歩きそうだ。この夏で一歳だそうだ。
甘いマスクをして、おとなをみあげ、ニコニコ。娘(その場に唯一いた子供)に対しても、ニコニコ。母親が少しでも離れると余裕が失せて泣いてしまうナイーブさもエレガンス。
そこへ新たな男児が登場。
一歳前後にしてジャニーズの(それもグループのメイン)ような美しい顔だ。なぜか母親と離れてこちらへ来ておすわりをしてくれた。微塵もぐらぐらせず、しっかり座っている。よだれもちょっとだ。
今はずっとずっとお兄ちゃんに見えるが、ふたりとも同級生か、仲良くなれればなあ、と思っていると、
👶🎶🎵うっきゃー‼️
ブルータス、おまえもか。
歓声をあげて遊び始める娘。
家の外において娘がはじめて見せた社会性であった。
しばらくは私も、娘がイケメン好きだったエピソードとして人に話していたのだが、「娘もイケメン好きなのよねー」、何度も話すうちに疑問を抱く。
自分の価値観でしかものを観ず、独断により「そうよね」、「こうなのよね」、「あなたってこうよね」「わたしとそっくり」「だからこれでいいでしょ」「これでしょ」と外堀を埋めて、子供の人格の形成と成長を阻害・歪曲し、自分と子供の人格・自我をべったり同じくする、毒親というやつの端緒では?
娘の傍にはもうひとつオーボールが転がり、木製のラトルが数個あり、(影の薄い)保育士がいたな、娘は私を見上げていたな、ピエロのラトルの音がしていたな、などと当時の状況を思い出すのに一晩を要した。娘の歓声が結局なんでだったかわからん(イケメンに夢中なのは私。じろじろ見ないように気をつけて興味もない余計なものを見ていた)が、楽しそうなのがなによりだ。
