2017/6/17:


どうにもこうにも雨が降らない...😱近所の川の水位は下がる一方で、一部の集落では取水が上手くいかず田植えができない場所も出ているらしい💦


少雨の5月に続き現時点で完全に空梅雨模様の九州北部はカラカラに乾き切っている。


川やエノハの状況を心配する私の不安感も既に限界を越えていて、ネットで「日本 砂漠化?」とか「雨乞い やり方」とか「梅雨前線 本気 出して」などと検索して溜息を吐く日々...😔


そんな最悪の状況下ではあるが、家で悶々としているのにもやはり耐え切れず、土曜未明から南小国のマゼノ渓谷へ新規開拓に向かってしまった...

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マゼノ渓谷は熊本県南小国町を流れる筑後川水系の中原川上流/源流域に位置する。2010年にマゼノミステリーロードが開通するまでは、容易に近づく事のできない知る人ぞ知る秘境的な場所であったらしい😮

しかし道路ができてアプローチが容易になった現在は紅葉の名所等として既に有名になりつつある。

私自身、マゼノ渓谷というこのカタカナの忘れ難い名前を知ったのはほんの数年前で、昨年たった1件だけではあるが、ネット上で改めてこの渓谷でのエノハ釣りに関するブログ記事を見つけて以来、今年は探索に行ってみようと決めていたのだ😉この為に小国漁協の遊漁券も購入を済ませていた。

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ただネットで調べると「マゼノ渓谷は特定の開放期間以外は一般の人は立ち入る事ができない」と書いてある事が多く、もしや今は渓谷自体が立入禁止地域になっているのでは、と悩んでいた💧

開放期間中は上の写真の場所から渓谷内に下りて行けるのだが、今はその期間外。


そこで改めて漁協、観光協会、町役場に問い合わせてみた所、最終的に役場の農林課の方に「渓谷自体は期間に関係無く立入禁止ではないが、渓谷周辺の大部分が私有の放牧地となっていて、そこを勝手に通る事が駄目なので、放牧地を上手く避けて渓谷に下りる経路があるかどうか地元の方に聞いてみてはどうか?」との説明とアドバイスを頂いた👍

とにかく入渓はOKだ😊


という訳で、地図で見ても確実な渓谷下流の橋のたもとの経路から、午前6時頃に無事入渓した。さすがに早朝過ぎて地元の人には訊けなかったからね😅途中遡行できなかったら聞き込みに行くつもりだったが、結果的には無事目標地点まで遡行できてしまった😗
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入渓地点からすぐ、奥が上流側。流れは途切れつつあり、水溜りは淀んで沼の様相である😱やはり釣りは無理か?💦まあ今日は川歩きだけになっても仕方がないと覚悟はしている...


渓谷らしくなってきたぞ。釣りはできなくとも、初めてのマゼノ渓谷、先がどうなっているのかワクワクしない筈がない😆まだまだ先は長いが既に雰囲気抜群の渓谷美に満ちている。
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岩壁が剥がれ落ちる時、どんな音が谷間にこだましたんだろうか?😮この先で最初の写真の一枚岩の瀬となる。


一枚岩の瀬を登り切ると、支流との合流点となる淵に至る。写真では分かり難いが、左側が支流筋、奥が中原川本流筋である。支流には間瀬野川、押戸石川、マカド川、長者屋敷川と色々な呼び方がある様だ。
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支流を登って行くとこの渓谷で最も有名な滝がある筈だが、残念ながらこの日の支流は水涸れが酷くて行ってみる気にはならなかった😓まあ次回以降の楽しみにしておこう。

当然竿は出したが何も出なかった...エノハが居つくには今日は酸素濃度が足りない感じだ。やっぱり水況次第だろうね😭


本流筋を進む。ここの絶妙な切れ込みのある一枚岩の流れには萌えたね😍そして、この辺りから勾配が多少増してようやくエノハの気配が出始めて...
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待望の1匹目だ!...が、このサイズ💦いやいや、生存を確認できただけでも十分だ。しかしこの時期にこのサイズ...エサが十分に流れて来ないのだろう。一雨来るまでもう少し頑張ってくれ🙇
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と思ったら、次の瀬でサイズアップ。...が、17cmくらいか。お前も雨まで何とか頑張ってくれ🙇
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エノハの生存を無事確認できたので一先ずは任務終了だ。あとはゆっくり遡行を楽しめばいい☺️
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しかし本当に美しい渓谷だ。倒木の一本一本、落石の一個一個までが素晴らしく画になるね💕

非日常の景観の中に独り、水の流れる音と野鳥の鳴き声に包まれていると感覚が研ぎ澄まされていくのか、時折耳鳴りがする程だ。

が、今は渓谷上には立派な舗装道路が通っている。道行く車やバイクのエンジン音に瞬時に現実に引き戻されてしまう。その事を意識すると、尚更ひと昔前の隔絶されたマゼノ渓谷の秘境感が偲ばれたね😌


このちょっと先で倒木と落石に流れてきた木や土砂等がかなり堆積していて遡行を阻んでいた。写真では分かり難いが遡行を躊躇する程の堆積具合だった。

一瞬引き返そうかと思ったけど、それでもやっぱり先に進んでしまう😅ここと下流の深みの泥砂底の渡渉がこの日一番ヒヤッとするポイントだった。状況によってはより危険度が増すと思うので、探索される方は最大限の注意と安全対策をお願いしたい🙇
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そして良いポイントにやって来た。一枚岩からの水溜り。良型を期待して集中した。
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...が、やはりこのサイズであった🙄でも美しい魚体だと思わないか?漁協の放流ポイントは渓谷よりももっとずっとずっと下流で、渓谷までは遡上できない。彼らが渓谷内で生まれ育ったマゼノ渓谷エノハ(ヤマメ)であるのは間違いない☝️少なくともこの日確認した限りはアマゴが混じる事は無かったよ🙂
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君にも当然雨までもうしばらく耐え忍んで頂きたい🙇


そして再び美しい一枚岩の瀬が続く。この先でちょっと遠目にではあるが、ヤマセミを二羽を目撃する事ができた😀今川のカワセミに続きラッキーだったな👍
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もう十分に満足していたが、ここからちょっと先で例のブログ記事で見て気になっていた二段滝にようやく辿り着く事ができた。写真は上段の小滝だ。下段の滝からは上段の滝が見えなかったので最初は二段滝になっていると気付かなかったよ😮
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当然良型を期待して再び集中する......が、残念ながらアブラメ(タカハヤ)とチビエノハのみであった😓

下段の方は目視で判るアブラメパラダイスであった😅ここも、次回以降に期待しておこう☝️


さらに進んで進んで進んで、体力も限界という所で、ようやく事前に確認しておいた脱渓地点が見えて来た。奥に見える橋で脱渓だ😆全体的に勾配の緩やかな遡行し易い渓相であったが、それでもかなりの距離を歩いたので基礎体力に欠ける私には結構こたえた💦
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時間は既に昼3時を過ぎていた。いや〜本当に疲れたが、充足感に満ちたマゼノ渓谷初探索であった。釣果はチビエノハ多数という事で当然全てリリース。

今回は釣りには最悪の水況であったのは間違いない😓

それでも本当に来て良かった思わせてくれる程、魅力に満ちた密度の濃い手つかずの渓谷美がここにはあった😊👍次は絶対水況の良いタイミングを狙って来るつもりだ。


車まで舗装道路を歩きながら再び思った。十数年前まではこの道はなかった。当時の釣り人が、美しい渓谷とエノハを目指して道なきマゼノの丘陵を突き進む。

マゼノ渓谷の初探索を終えて、その姿がありありと想像された☺️